東京麻布十番に近い元麻布にある『オーストリア大使館』内の『オーストリア文化フォーラム』で開かれた”ヴァンナチュール試飲会”に行ってきました♪
『ヴァンナチュール』とは”自然派ワイン”のことで、ブドウ栽培に極力農薬や化学肥料を使わず、醸造も天然酵母で発酵させて、極力亜硫酸塩などの添加物を添加せず、栽培、醸造の二段階に分けて可能な限り自然な方法で、自然な力を存分に引き出して造られるワイン(^^)
正直、定義は曖昧ではありますが、今世界中でブームになっていて、それが定着してきているジャンルでもあります(^-^)v
オーストリアでも『ヴァンナチュール』の普及は例外ではなく広がっていて、
今回オーストリアのグラーツ市にあるワイン商『シェーファーズ』と日本法人である『フロアー商会』が共同し、オーストリアを中心にEU産の『ヴァンナチュール』に特化した事業の東京初の試飲会でした(^o^)
ワイナリーはシュタイヤーマルクの『レーベンホーフ』、『タウス』、『ヘアゴット』、ブルゲンランドの『シュツェンホーフ』、ケルンテンの『ゲオルギウム』の5つ(^-^)
『シャルドネ』(『モリロン』とも言う)や『ソーヴィニヨン・ブラン』や『ピノ・ノワール』などの定番国際品種はもちろん、『ヴェルシュ・リースリング』、『ヴァイス・ブルグンダー』、『グラウ・ブルグンダー』などのオーストリア定番品種、
なかなかお目にかからない『シルヒャー』といった品種のワインまで様々な『ヴァンナチュール』24種類を試飲(^o^)v
オーストリアでもオレンジワインが生産されるようになったのは10年ほど前からで、リストには白ワインと書かれているものでもオレンジワインのような色と味のものも多く、濁りワインもいくつかあったりで和食と相性がいいであろうワインばかりでした(*^-^*)
『ヴァンナチュール』や『ビオロジック』など、ブドウの有機栽培農法にはいくつか種類や方法がありますが、EU法では厳密な規定を3年以上守ってブドウを栽培した場合に認証資格を得ることができ、この農法により生産されたぶどうのみを使用しワインを作った場合、”有機ワイン”と表記が可能になります(^-^)v
有機ワイン先進国のヨーロッパでは、”有機ワイン”にもさらにいくつかの分類があり、例えばフランスでは
リュット・レゾネ=減農薬農法で環境に最大限配慮して農薬や化学肥料の使用を必要最小限にとどめたもの。”有機ワイン”とは表示できない。
ビオロジック=殺虫剤、除草剤、化学肥料の使用をしない、いわゆる有機農法。
ビオディナミ=ビオロジックの一種で、オーストリアの哲学者『ルドルフ・シュタイナー』の唱えた、月や天体の運行に合わせた農作業を行う農法。
自然に寄り添うように作られている”自然派ワイン”の中には、有機栽培されたぶどうのワインでないために”有機ワイン”とは表記できないものもあったりと細かく分類されていたりします(^^)
亜硫酸塩は微生物の活動を抑制し、かつワインの酸化を防ぐため、数千年前から古代エジプトや古代ローマ時代からワイン醸造に必要不可欠とされてきているものですが、近年はこの亜硫酸塩の添加量を極力抑える作り手や、
同時に一般的に使われる培養酵母ではなく天然酵母を使うものや、加熱殺菌や香料の添加などを控えるワインも増えてきました(^-^)
こうした醸造方法をとっているワインや、有機ワインを大きく括って「自然派ワイン」と呼んでいることが多いです(^^)
ただ、亜硫酸塩についてよく懸念されるのは、ワイン市場はもちろん一般的にも亜硫酸塩が悪者にされすぎることがあり、最近は亜硫酸塩が入っていると二日酔いや頭痛を引き起こしたり、アレルギーを起こす人がいる、発がん性があるなどといったネガティブな側面ばかりクローズアップされてることが多々ありますが、
国際的な流通に乗るワインについては、亜硫酸塩の添加は必要不可欠のものであると同時に、ワインに使用される亜硫酸塩の量はごくわずかで、ドライフルーツやかんぴょうなどに添加される亜硫酸塩に比べ、添加の割合ははるかに低いので、もちろん人によって合う合わないはあるかと思いますが、過敏に神経質になることはないのではと個人的には思っています(^^)
それ以上に適度に飲めばポリフェノールはじめ、身体にいい成分が沢山入っていますので、色んなワインを飲んでみて楽しんでいただければと思います(^o^)v
麻布十番の暗闇坂を上っていくと『オーストリア大使館』はあります(^-^)
素敵なエントランスです(*´-`)
様々なオーストリアワインをゆっくりと試飲しました(*´∀`)♪
そしてこちらがワインリスト(^-^)
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