亀崎潮干祭 愛知県半田市

祭り
愛知県半田市亀崎町で毎年5月3日、4日に開かれる『神前(かみさき)神社』の祭礼『亀崎潮干祭』に行ってきました♪
2016年には全国33件の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして『ユネスコ無形文化遺産』にも登録された勇壮な祭りで
氏子で組織される5つの組からそれぞれ豪華な刺繍幕や精緻な彫刻で装飾され、からくり人形をのせた『宮本車』、『青龍車』、『力神車』、『神楽車』、『花王車』5輌の山車(やまぐるま)が出されて町中を曳き回すのですが、男衆の威勢のいい掛け声と歌声、鳴り響くお囃子とこれぞ日本のお祭りといった雰囲気(*^▽^*)
山車が方向転換する際の勇壮さはもちろんですが、
何と言ってもこの祭りの一番の特徴は 5輌の山車を干潮の海浜に曳き下ろすところ(*´▽`*)
3日は「初の日」、4日は「後の日」と呼ばれ、雨天は順延されます(^-^)
山車は創建以来何度も総造り変えや修復を経て今日の姿になっていて、
現存する山車は宮大工で諏訪の名人『立川和四郎冨昌(たてかわ わしろう)』や
名古屋を拠点にした尾張・三河を代表する彫物師『瀬川治助重光(せがわじすけしげみつ)』、
半田に居を構え、知多半島のほとんどの山車に『彫常』一門の手が入っていると言われているほど活躍した『初代彫常(ほりつね)』の『新美常次郎(にいみつねじろう)』、
明治から大正にかけて活躍した『竹内久一(たけうちきゅういち)』をはじめとする名工の手による精緻な彫刻や、
江戸時代中期から後期に活躍した『岸派(きしは)』の祖『岸駒(がんく)』、
昭和期に活躍した『福田翠光(ふくだすいこう)』ら有名絵師の下絵による豪華な幕類、螺鈿や堆朱・七宝焼を用いた四本柱などで装飾されている絢爛豪華なもの(*´▽`*)
この『立川流』の彫刻や技法を紹介、展示する『立川美術館』が亀崎にあります(^▽^)
亀崎に着いてまずは山車が町を曳き回し、方向転換するところと途中で山車が揃う所を見てから、
同じく亀崎にある嘉永元年(1848年)創業の『金鯱』が有名な酒蔵『盛田金しゃち酒造』で『金鯱』を飲みながら仲良くさせていただいている蔵人の『大﨑元晴』さんと談笑し、
それから隣りにある令和2年(2020年)に復活した酒蔵で『敷嶋』が有名な『伊藤株式会社』の代表『伊藤優』さんとここでも談笑しながら『敷嶋』を色々と飲んで存分に楽しみました(*´∀`)♪
酔い気分で浜辺に行ってメイン行事のひとつ『海浜曳き下ろし』を鑑賞(*’▽’)
この山車が海に浸かるという全国的にも珍しい行事は『神前神社』の御祭神である『神武天皇』が海より亀崎の地に上陸したという伝説にちなみ海に曳き下ろされているそうです(*^-^*)
海に向かって勢いよく、かつ巧みな綱さばきで突き進む山車と男衆の光景は非常に見応えがあり、車輪が砂にはまって動けなくなった山車は他の組の人たちが助けに向かってみんなで協力しているのもまた素晴らしい(*^O^*)
5輌の山車が海から曳き上げられると『神前神社』の前を豪快に回り、神社に向かって山車が勢揃いすると『からくり奉納』が行われます(*´ω`*)
各山車のからくりは下段と上段で分かれていて、まずは下段の『からくり奉納』が行われ、続いて上段の『からくり奉納』が行われるとあって、これもまた非常に珍しい造り(*‘∀‘)
それぞれの趣向を凝らしたからくりは見応え抜群で、大いに楽しめました(*^▽^*)
『からくり奉納』が終わってからは各山車が町を再び回り、祭りは終了しますが、その様子を見てから『神前神社』を参拝し、素晴らしいお祭りを見せていただいたことを感謝しつつ帰路へと着きました(*^▽^*)
〒475-0023 愛知県半田市亀崎町2丁目92
JR亀崎駅(・∀・)
開業当時から残る「日本最古の現役駅舎」でもあります(*^-^*)
駅を出てすぐのところに町の案内と『亀崎潮干祭』の紹介看板があります(^O^)
広い祭り会場には沢山のキッチンカーも出ていてお祭り気分を楽しめます(^-^♪
普段山車(やまぐるま)が収められている蔵(^-^)
『亀崎潮干祭』の山車の制作にも関わった『立川流』の彫刻や技法を紹介、展示する『立川美術館』(・∀・)
行列がやってまいりました(*‘∀‘)
まずはお神輿が通ります(*’▽’)
続いて山車が見えてきました(*´▽`*)
5輌の山車の一番車で『亀崎潮干祭』の山車の元祖、『東組』の『宮本車』(*’▽’)
1865年に造られました(*^-^*)
豪華な刺繍幕や名古屋を拠点にした尾張・三河を代表する彫物師『瀬川治助重光(せがわじすけしげみつ)』による精緻な彫刻で装飾され、からくり人形をのせた山車は間近で見ると迫力満点(*^▽^*)
見所のひとつでもある山車の方向転換(*^-^*)
威勢のいい掛け声と共に一気に方向転換して進んでいきます(*´∀`)♪
他の4輌の山車が赤い大幕であるのに対し、唯一紺羅紗地の大幕が特徴的な『石橋組』の『青龍車』(*’▽’)
明治から大正にかけて活躍した『竹内久一(たけうちきゅういち)』作の壇箱彫刻と『川口文左衛門(かわぐちぶんざえもん)』作の七宝四本柱といった山車装飾が見事で、1891年に造られました(*^-^*)
子供たちも一生懸命山車を曳いています(*´ω`*)
1826年に造られ、諏訪の名工『立川和四郎冨昌』の彫刻「力神」の名を冠した最も建造が古い「知多型」山車の元祖である『中切組』の『力神車』(*´▽`*)
因みに18世紀頃に現在のような「知多型」と呼ばれる山車の形態になったとされています(・∀・)
それまで金箔・極彩色の塗りが主流だった山車形態を一新させるほどの影響を知多地域に広く与えました(*´ω`)
江戸時代中期から後期に活躍した『岸派(きしは)』の祖『岸駒(がんく)』の下図による見事な虎の刺繍の大幕も見所のひとつです(^-^♪
1837年に造られ、『立川常蔵昌敬』の精緻な彫刻で埋め尽くされた『福田翠光(ふくだすいこう)』下絵による幕も見事な『田中組』の『神楽車』(*’▽’)
休憩中も歌を歌いながら盛り上がっている男衆たち(*’▽’)
こっちまで楽しい心持になります(*´∀`)♪
連なった山車も壮観です(*´▽`*)
『亀崎潮干祭』の山車のからくり人形は下段の「前棚」と上段の「上山(うわやま)」に分かれて二つあるという珍しいもの(*´ω`*)
『宮本車』の前棚は『浄瑠璃』のように三人の子供が『三人遣い』で演じるため、人形が飾られていません(・∀・)
『青龍車』の前棚は『布ざらし』
弘化2年に『竹田源吉』によって
山車の曳き回し休憩時間に酒蔵へGO(・∀・)ノ
まずは嘉永元年(1848年)創業の『金鯱』が有名な『盛田金しゃち酒造』から(*´∀`)♪
趣のある酒蔵です(*’▽’)
祭り期間中は様々なお酒の試飲を楽しめます(*^-^*)
並んでいる酒樽も壮観(*´▽`*)
『金鯱・純米吟醸』のラベルが『亀崎潮干祭』バージョンのお酒から(*´ω`)
日本酒だけでなく様々な種類のお酒が楽しめました(^-^♪
気に入ったお酒は買うことも可能です(*^-^*)
『金鯱・純米大吟醸』(*^-^*)
『ベルガモットオレンジ酒』(*^-^*)
仲良くさせていただいている蔵人の『大﨑元晴』さん(*´ω`*)
続いて隣りにある令和2年(2020年)に復活した酒蔵で『敷嶋』が有名な『伊藤株式会社』へ(・∀・)ノ
夏酒も一足早く楽しめました(*’ω’*)
伊藤株式会社』は以前『伊東合資会社』という社名で、天明8年(1788年)に創業し、かつては全国に名が知れた銘醸蔵でしたが、清酒需要の低下や手掛けていた卸会社の不調などから平成12年(2000年)に一度幕を閉じた酒蔵です。
それを現在の代表『伊藤優』さんが復活させました(*’▽’)
『敷嶋・特別純米・無濾過生原酒』(*^-^*)
盛田金しゃち酒造』は元々『伊東合資会社』の敷地を譲ってもらったそうです(^-^)
隣り同士の酒蔵ですが仲良し(*´ω`)
 
貴重なツーショット(*‘∀‘)
愛知県限定酒『黒松・敷嶋』(*´ω`)
以前の廃業前のラベルを復刻したものです(*^-^*)
いつもながら爽やかな笑顔です(*´ω`*)
ちょこっと飲んでちょこっと挨拶くらいと思ったのですが、楽し過ぎてメイン行事のひとつ『海浜曳き下ろし』の時間ギリギリになってしまった(^-^;
沢山の船が並んでいる景色もまた良き(*´∀`)♪
1輌目の『宮本車』がすでに浜辺に向かっていたのでちょっと早歩き(^-^;
次々と山車が浜辺に到着しました(*^O^*)
ここから勢いよく海に向かって山車が進んでいきます(*´▽`*)
 
海に浸かりながら男衆が山車を海へと引っ張ります(*^▽^*)
他の祭りではなかなか見られない圧巻の光景(*^▽^*)
次々と続いていきます(*´▽`*)
車輪がはまって動けなくなった時は応援も来てみんなで助け合います(*^-^*)
海から出た山車は『神前神社』へ向かう準備をします(*´ω`*)
その間少し時間があったので祭り会場を散策(・∀・)ノ
『真宗大谷派・浄顕寺』(^-^)
お寺の境内にもキッチンカーが出店していて、大勢の人で賑わっていました(^-^♪
そして『神前神社』の前を山車が豪快に回ります(*’▽’)
めちゃくちゃ勇壮で見応え抜群(*^▽^*)
神前神社』に向かって山車が整列していきます(*´ω`*)
 
5輌の山車勢揃い(*´∀`)♪
ここからからくり奉納が始まりますが、1輌の山車の上段(上山人形)と下段(前棚人形)それぞれにからくり人形があるという珍しい構造で、1輌で2つの演目を楽しめるのが魅力的(*´ω`*)
最初のからくり奉納は東組『宮本車』の前棚人形『三番叟(さんばそう)』(*´▽`*)
唯一小学生による三人遣いで直接操ります(*^-^*)
石橋組『青龍車』の前棚人形『布ざらし』(*´▽`*)
歌のみで布ざらしをします(*^-^*)
中切組『力神車』の前棚人形『猩々の舞』(*´▽`*)
振り返ると猩々(しょうじょう)の面をつけたり、外したりするところが見所です(*´∀`)♪
田中組『神楽車』の前棚人形『巫女の舞』(*´▽`*)
鈴を鳴らし、扇子をくるくる回しながら舞い踊ります(*´∀`)♪
西組『花王車』の前棚人形『石橋』(*´▽`*)
3日と4日の2日間行われる『亀崎潮干祭』で3日は『神官』、そして僕が行ったこの4日は『石橋』とからくり人形と演目が変わるのも特徴です(*^-^*)
東組『宮本車』の上山人形『御湯取神事』(*´▽`*)
最後に釜の中から湯に見せかけた紙吹雪が舞うのが見所(*^-^*)
石橋組『青龍車』の上山人形『唐子遊び』(*´▽`*)
中央の人形が逆立ちをして金を叩いたりアクロバティックな動きが見所(*´∀`)♪
中切組『力神車』の上山人形『浦島太郎』(*´▽`*)
言わずと知れた『浦島太郎』の物語で、玉手箱を開けてしまうと煙が出て、おじいさんに変化するのが見所(*^-^*)
田中組『神楽車』の上山人形『傀儡師(かいらいし)』(*´▽`*)
傀儡師が『吉野山(唐子人形)』、『舟弁慶(義経 弁慶 船頭)』、『山猫いたち』の3つの演目を披露するのが特徴(*^-^*)
西組『花王車』の上山人形『桜花唐子遊び』(*´▽`*)
桜につけられた綾棒を手足を交互に掛けながら次々に渡って行く様が見所(*´∀`)♪
最後は桜吹雪が舞います(*^-^*)
山車が移動するまで小休止(*´ω`*)
その間に『神前神社』を参拝(*^-^*)
神社境内から見た景色(*´ω`)
神社やお寺の酒樽って気になっちゃうんですよね~(*’ω’*)
本殿奥にある『天満宮』(・∀・)
月も綺麗に出てきました(´▽`*)
山車が各町へと出発しました(*^O^*)
それを追いかけつつ亀崎駅を目指します(*^-^*)
本当に何度見ても素晴らしい祭りだなと思いました(*^▽^*)

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