長野県下伊那郡松川町にあるワインとシードルを造っているワイナリー&サイダリー『ヴァンヴィ』に行ってきました♪
2020年4月のワイナリー&サイダリーオープンの時にも訪れたのですが、その時は醸造施設を案内していただきその様子はこちらでどうぞ(^O^)
今回訪れた一番の目的はリンゴの花を見ること(*^-^*)
“Vin” はフランス語で「ワイン」、“Vie” はフランス語で「生命」「人生」「生活」「伝記」を意味し、2018年4月4日に設立されました(^-^)
まずはワイナリーで新しくリリースされた『ヴァンヴィ』の『シードル』と『ブラン・ナイアガラ 2020年』、『ルージュ・メルロー・カベルネ 2020年』を試飲ヽ(*´∀`)ノ
この日は偶然イベントで同じ下伊那郡の喬木村にある大人気のサンドイッチ屋『サンディサンド』も出張販売されていて、販売開始から1時間後くらいに伺ったのですが、既にほとんど売り切れに近い状態になっていてギリギリでフルーツサンドを買えました(^o^)v
アルプス山脈を見渡せる絶景を眺めながら、ぎっしりフルーツの詰まった激ウマのフルーツサンドには『ヴァンヴィシードル』と『ヴァンヴィブラン・ナイアガラ 2020』を合わせて、どちらとも相性良かったですが個人的にはシードルの方が相性抜群でした(*^-^*)
代表取締役の『竹村暢子』さんと取締役・営業・企画担当の『佐藤篤』さんに様々なお話を聞かせていただき、
『ヴァンヴィ』のワイナリー前には花壇があるのですが、そこには美しく咲く花々の他にも
ニガヨモギや更に『プティ・マンサン』のブドウも植えられていてエントランスにもリンゴ品種『ロブスター』も鉢で植えられています(*´∀`)
リンゴの木はそのまま植えると大きくなってしまうので観賞用に大きくならないように鉢に植えられていて、
ワイナリー裏にあるリンゴ畑の木は樹齢40年くらいのものもあることや、リンゴの花が咲く時期も飯田市街の方と比べてここは400mくらい標高差があるので1ヶ月くらい時期がずれていること、
実際お酒造りに使うハーブは畑にあるのですが、花壇に植えてあるものは基本的に訪れたお客さんに見てもらって知ってもらいたいという思いが一番で、今後ヴェルモットを造るかも知れない時に使うかもと仰っていました(*゚▽゚)
そして取締役・営業・企画担当の『佐藤篤』さんにブドウ畑とリンゴ畑を案内していただいて、
車で畑まで向かう道中にもこの辺りはリンゴやブドウ以外にも梨、柿など、様々な果物の畑があることや、
リンゴは木が下に向いていて、梨は上を向いているという違い、
様々な農家が密集して栽培しているので、獣による被害などを防ぐ電気柵も畑ごとではなく地区全体で貼られていること、
農家同士が気を使っているので荒れた畑がなくて景観がいいことや情報共有できること、
まずはブドウ畑の中でも『メルロー』、『シラー』、『ソーヴィヨン・ブラン』、『カベルネ・フラン』などの畑を案内していただき、
土壌にはヒメジョオンも至る所に咲いていて、個人的にはよくタンポポがある風景の方が馴染みがあるのですが、もちろんその畑もあるとのことで、やはり畑ごと花や草の種類が違うことや
元々違う果物が植えられてた畑だったので土作りはされていることから、なるべく自然に任せて、でも後々面倒にならないように今の段階でも病気にならないということに一番気を使っていること、
ブドウはすでに展葉(てんよう:新芽が開いて葉になること)が進んでいて、佐藤さん曰くこの時期は生命力を感じて魅力があると思っていること、
ブドウの新芽は見た目はタラの芽のような形で天ぷらにして食べると酸味があってブドウの味を感じられて美味しいのですが、やはりこの時期はそういった楽しみ方をするそうで、
2021年の現段階でブドウ畑は0.8ヘクタールほどの広さですが、段階的に1.5ヘクタールくらいまで増やしたいと思っていること、
標高720mと標高900mの畑が中心になっていること、
畑は全体的に風通しが良くてU字に起伏のある所が多いのが特徴で、砂礫質土壌で水捌けもいいこと、
果樹栽培が盛んな土地なので土壌の状態をよく見極めて栽培すればブドウもポテンシャルの高いものが採れるであろうと期待していること
ニガヨモギも見せてもらいましたが、採って香りを嗅いでも匂いはしないですが、指で揉んでみるとしっかりニガヨモギの香りがしてこれがとても面白く、
2つ目『ソーヴィヨン・ブラン』と『ゲヴェルツトラミネール』の畑は先に見せていただいた畑よりも砂っぽい土壌で、何といっても面白かったのが、同じ区画の畑内で誰が見ても分かるくらいくっきりと土壌が違うところがあって、草の生え方も全然違って、ブドウの木の成長スピードも全然違う所があったことと、
その隣の畑は使われなくなった梨畑を再利用した畑で、切った梨の巨木の隣にブドウを新しく植えていて、棚を新しく張り替えて、棚仕立てで栽培する予定で、
梨の木は棚にぶら下がるように育つのですが、めり込んだ木が太すぎて簡単に棚から外せない部分がぶら下がっているのはとてもユニークな光景で、梨の木が切ったままの状態になっているのは巨木が深く根を張っているために抜くのが非常に困難なのでそのままにしていること、
土壌の栄養面やまた成長するのではないかと聞いてみたところ、もう老木なのでほとんど成長することはなく、ブドウが育つための栄養面でも問題ないこと、この状態からだと0から棚を作るわけではないのでコストも掛からず、それも大きなメリットで、
この梨畑だった所はもう前の農家の方が止められて数年経っているのですが、普通畑は放置しているとどんどん荒れていって再び畑にするのが大変なのですが、この周辺が全部畑ということで先に書いた農家同士が気を遣い合って周りに迷惑をかけないように草刈りなどの手入れはしていて、この周辺全体の畑が綺麗だということはどの畑にもメリットがあるのでこれも大きな強みなのだそう(*^O^*)
リンゴやシャインマスカットなどと比べると近年梨の価格が低くなってきていることもあって梨畑が少なくなってきていて、梨畑はブドウ畑に変えやすので今後ブドウ畑も増えてくるであろうと仰っていました(^-^)
ワイン造りは単一品種よりもブレンドで年ごとに味を変えていくスタンスで考えていること、
今特に力を入れている品種は黒ブドウ品種は『カベルネ・フラン』と『シラー』、
白ブドウ品種は『プティ・マンサン』で、
『プティ・マンサン』に力を入れるというのは珍しいのでなぜそのセレクトか尋ねたところ、
ふくよかで果実味があって甘口にも辛口にも対応できて個人的にも好きだということ、
この辺は他の長野県の地域と比べて少し雨が多く、温暖な南信州なので、房が小さくて実も小さくて皮もしっかり厚くて、雨を好むブドウ品種(ほとんどのワイン用ブドウ品種は雨が少ないほうがいいのです)ということからこの土地には合うであろうとのこと、
収穫時期も白ブドウ品種の中では11月頭くらいまでと遅くまで引っ張ることができるのでしっかり熟して糖度も上がって、でも病気にならずに栽培できるという強みがあること、
芽かきについてのポイントやコツについて聞いてみたところ、選定と同じくこれは栽培家が経験や知識や考え方でどの様に育てるのかを見極めながらやる非常に難しい作業で、こればかりは佐藤さんにも詳しくは分からないとのことなど、本当に様々なことを知ることができました(*^▽^*)
3つ目の畑ではブドウは『シラー』が植えられていて少し粘土質的な土壌、その周りには美しく花咲くリンゴ畑が広がっていました(*゚▽゚)
リンゴ畑では従来のよく見かける『普通台栽培』と『わい化栽培』や一番最新の栽培方法『新わい化栽培』という方法でそれぞれ栽培されていて、
『わい化』とはコンパクトという意味で、あえて木を大きくせずに育てる栽培方法で、この場合、実は小ぶりになるものの玉の大きさの整った出荷用のリンゴを沢山採れることと、木を縦横のワイヤーや柱などで固定しなければならない分、資材代と除草など手は掛かるけれどもその分少ない面積で同じ高さで作業車などを使って効率よく収穫できるメリットがあるということと、高い所に脚立などで上って収穫しなくてもいいので年配の人たちにも転倒などの怪我のリスクや重労働にならない面もあるとのこと、
『新わい化栽培』は更にリンゴの木の間隔が狭く、効率に特化した栽培であること、
リンゴの花をマジマジと見たのは初めてですが花は白く、でもつぼみはピンクで、果肉の赤い醸造用のリンゴでは花全体がピンクや赤っぽいものもあるそう(*´∀`*)
4つ目最後はブドウとリンゴ畑を案内していただいたのですが、ブドウはさっきと同じく梨畑を再利用した棚仕立ての畑で、ここには『竜眼』と『ナイアガラ』と『デラウェア』が植えられていて、
生食用品種の『デラウェア』や『ナイアガラ』は棚仕立てで栽培されるのが一般的ですが、長野県で生まれた品種『竜眼』も一般的に母棚仕立てで栽培されていて、特徴は『甲州』と似たところもあって粒は大きく、グリ系と呼ばれる薄いピンク色で、水気の多いブドウのが特徴とのこと、
リンゴ畑には数十種類ものリンゴが試験栽培されていて、その中には醸造用のリンゴの栽培もいくつかあり、素朴な疑問で食用と醸造用どちらのリンゴの方が栽培しやすいのかと聞いてみたところ、醸造用の方が栽培しやすく、見た目を気にしなくていいのでそこに気を使わなくていいのもメリットだとか、
でもまだまだ醸造用のリンゴを栽培する農家は少なく、近所に醸造用リンゴのみを栽培する農園があるけれど現在は1件だけとのこと、
リンゴもブドウと同じく接木をして栽培していく植物で、ある程度大きな木になってから接木しても接木したリンゴがなるとのこと、
この辺りは数多くの種類のリンゴが栽培されていますが一番多いメインは『フジ』で、
本当に多くの品種があって覚えきれなかったですが、アメリカ原産の『ゴールデンラセット』や『バージニアクラブ』、オーストラリア原産の『グラニースミス』や『ピンクレディ』、イギリス原産の『コックスオレンジピピン』や『アロマティックラセット』、『ロブスター』、果肉も赤い品種でカナダ原産の『ジェネバ』、『パープルウエーブ』、
醸造用リンゴでは『ダビネット』、『スイートコッピン』などなど、これらは研究用に提供されるものもあったり、開花時期もバラバラだったりで色々手探りで模索して実用できそうと思ったら取り入れていくとのことでした(´∀`*)
本当に様々なことを丁寧に教えてくださってブドウはもちろん、今回は特にリンゴの知識を深める事ができて、素晴らしい時間を過ごせましたo(*^▽^*)o
〒399-3304 長野県下伊那郡松川町大島3307−7
とても素敵な『ヴァンヴィ』の外観(*^-^*)
エントランスには世界各国のリンゴの種類が描かれたポスターが飾られています(‘-‘*)
『サンディサンド』のフルーツサンド(*’ω’*)
これでもか!っていうくらいフルーツが入っていてとても美味しかったです(*´∀`*)
取締役・営業・企画担当の『佐藤篤』さん(*^^)
ワイナリーではワインやシードルはもちろん、コーヒーやジュースなどのソフトドリンクも楽しめます(*´∀`)
フルーツサンドを『ヴァンヴィシードル』と『ヴァンヴィブラン・ナイアガラ2020』と共に(*^O^*)
『ルージュ・メルロー・カベルネ 2020年』(‘-‘*)
甘めの香りですが、飲むと双方の特徴が口に広がってチャーミングで香りほど甘くなく飲みやすいワインでした(*´▽`)
ワイナリー前の花壇に植えられている『プティ・マンサン』(^O^)
鉢に植えられた『ロブスター』という品種のリンゴの木(^▽^)
アブサンの原料にもなっているニガヨモギ(^-^)
試飲の後は代表取締役の『竹村暢子』さんと取締役・営業・企画担当の『佐藤篤』さんに花壇に植えてあるブドウやリンゴの木やこの辺りの風土、ワイナリー裏にあるリンゴ畑の木は樹齢40年くらいのものもあることや、リンゴの花が咲く時期も飯田市街の方と比べてここは400mくらい標高差があるので1ヶ月くらい時期がずれていること、
実際お酒造りに使うハーブは畑にあるのですが、花壇に植えてあるものは基本的に訪れたお客さんに見てもらって知ってもらいたいという思いが一番で、今後ヴェルモットを造るかも知れない時に使うかも?など、色々なお話を聞かせていただきました(*^O^*)
『佐藤篤』さんに畑を案内していただきましたヽ(*´∀`)ノ
まずは『メルロー』、『シラー』、『ソーヴィヨン・ブラン』、『カベルネ・フラン』、ニガヨモギなどが植えられている畑から(‘ω’*)
今年は暖かい日が多いからなのか、思った以上に展葉(てんよう:新芽が開いて葉になること)が進んでいました(*゚▽゚)
ヒメジョオンも至る所に咲いていて美しいです(*´∀`*)
ニガヨモギ(‘-‘*)
ニガヨモギは採って香りを嗅いでも匂いはしないですが、指で揉んでみるとしっかりニガヨモギの香りがしてこれがとても面白かったです(*^O^*)
『カベルネ・フラン』のみが植えられている区画の畑(^O^)
2つ目『ソーヴィヨン・ブラン』と『ゲヴェルツトラミネール』の畑ヽ(・∀・)ノ
右側は草が沢山生えていてブドウの成長も早く、左側は砂が見える位草が少なくブドウの成長も遅くて1つの区画の中でこうもくっきり土壌が分かれているのも珍しいです(*゚▽゚*)
そんな説明をしてくださっている最中の佐藤さん(^O^)
梨畑を再利用した畑で、切った梨の巨木の隣にブドウを新しく植えていて、ここは今まであった資材も利用して棚仕立てで栽培する区画です(^O^)
ワイヤーがめり込んでいて取れないから放置してある梨の木がぶら下がっているのがユニークな光景です(*´∀`)
梨の木が切ったままの状態になっているのは巨木が深く根を張っているために抜くのが非常に困難なのでそのままにしていること、
土壌の栄養面やまた成長するのではないかと聞いてみたところ、もう老木なのでほとんど成長することはなく、ブドウが育つための栄養面でも問題ないこと、この状態からだと0から棚を作るわけではないのでコストも掛からず、それも大きなメリットで、
この梨畑だった所はもう前の農家の方が止められて数年経っているのですが、普通畑は放置しているとどんどん荒れていって再び畑にするのが大変なのですが、この周辺が全部畑ということで先に書いた農家同士が気を遣い合って周りに迷惑をかけないように草刈りなどの手入れはしていて、この周辺全体の畑が綺麗だということはどの畑にもメリットがあるのでこれも大きな強みなのだそう(*^O^*)
3つ目に案内していただいた畑には今回のメインである花の咲いたリンゴの木を見ることができましたヽ(*´∀`)ノ
一番スタンダードな『普通台栽培』のリンゴ畑(*´▽`)
ここは『わい化栽培』の畑(^O^)
ここは『新わい化栽培』の畑(^-^)
花は白いですがつぼみは赤く、品種によっては花も赤いものもあるのだそう(*^^*)
『ヴァンヴィ』の畑はこのようなU字の起伏がある畑が多いのが特徴です(´▽`)
最後に案内していただいた畑には数多くの種類の試験栽培されているリンゴが沢山(*゚▽゚)
ブドウでは長野県で生まれたブドウ品種『竜眼』と『ナイアガラ』と『デラウェア』が植えられていて、
生食用品種の『デラウェア』や『ナイアガラ』は棚仕立てで栽培されるのが一般的ですが、長野県で生まれた品種『竜眼』も一般的に母棚仕立てで栽培されていて、特徴は『甲州』と似たところもあって粒は大きく、グリ系と呼ばれる薄いピンク色で、水気の多いブドウのが特徴とのこと(*゚ー゚)
最後に醸造所を少し見て回って本当に勉強にもなり、美しいリンゴの花も新芽のブドウも見れて素晴らしい時間を過ごすことができましたヽ(*´∀`)ノ
最後は代表取締役の『竹村暢子』さんと取締役・営業・企画担当の『佐藤篤』さんと記念撮影していただきました(*^▽^*)
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