長野県ワイナリー巡りにて、塩尻市洗馬にある『ヴォータノワイン』にワイナリー&畑見学に行ってきました♪
塩尻市は『桔梗ヶ原ワインバレー』と呼ばれていて、ワイナリーに着いてから、オーナーの『坪田満博』さんから様々なお話を聞かせていただきました(*´∀`)♪
試飲についてはタイミングによってできる時とできない時があるのでご了承いただければと思いますが、この日は運よく試飲させてもらうことができ、
『ピノ・ノワール』、『シラー』、『ブラン・メルロー』いずれも2019年を、『ヴォータノワイン』のロゴが入ったオリジナルのグラスで特別に試飲させていただきましたo(*^▽^*)o
元々『ヴォータノワイン』のワインは独特の深みがあるのですが、『ピノ・ノワール』と『シラー』は何と抜栓して半年も置いてあるものとのことで、全然へたっていなくてどちらも香りはもちろん、果実味豊かで非常に美味しかったですし、
『ブラン・メルロー』もロゼのような色をしていますが、赤ワインと同じ仕込みをして、色を付けないようにもできるけれど、それをせずにブドウの皮の色を残して造ったワインで、こちらも独特の果実味と複雑さがあってとても美味しかったです(*^-^*)
坪田さん曰く、
「僕はソムリエをあまり信用していない、なぜなら開けてすぐ飲んだワインで分かることは限られているから」
と仰っていて、
僕自身、日本ワインは抜栓して1~3日は置いたほうがワインが開いて非常に美味しくなるものが多いと思っているので、とてもその考えには共感できました(^-^)
僕は生産者の方に造り手目線でリリースしてどのタイミングで飲んでもらうのが理想ですか?とよく訪ねるのですが、
坪田さんは、どんなヴィンテージのワインでも抜栓して数日置いてもらうのが理想だけど、その日に飲むにしても最低3時間は置いて飲んでもらえた方がワインのポテンシャルを感じてもらえると思っているとのこと(^o^)
坪田さんが脱サラしてワインの世界に入ったキッカケは、奥様と40歳頃に行ったイタリアでレストランに入って『バローロ』を頼んだ時に、予約してくれれば前もって抜栓してデキャンタして最高の状態でお出しできたんですが、とにかくこれをゆっくり飲んでみてくださいと出された『バローロ』を飲んで、
元々坪田さんも奥様もお酒が大好きで、レストランでワインをボトルで注文しても前菜が出てくる頃には1本空けてしまうほどペースが速かったので、
「ゆっくり飲むってどういうこと?」と思いながら時間をかけて飲んだらどんどん美味しくなってきて、
「今まで飲んできたワインは一体何だったんだ!?」と、それまでもそれなりにワインを飲んできたけれど、ここまでの衝撃を受けたことはなくて、そこから考えが一気に変わったから(*^0^*)
その当時はワインの名前を一生懸命覚えるなんてこともなかったから、その時飲んだ『バローロ』はどの造り手の銘柄でしたか?とよく聞かれるけれど覚えてないんですよね、と笑いながら仰っていました(^▽^)
その後も毎年、地中海付近を色々回ってワインを飲んだけれど、その『バローロ』と比べていい勝負だとか落ちるなとか、自分にとってそのワインをどう思うかという基準にもなったし、
そういうワインに出会えたのもすごく嬉しかったし、その『バローロ』を飲んでなかったら今でもただの飲んだくれだったと思いますよとこれも笑顔で仰っていました(^▽^)
貴腐菌の付いたシャルドネの特別に食べさせていただきましたが、
ブドウは完熟させると生で食べても種もとても美味しく、収穫のタイミングもブドウの種を食べてシャキシャキしていれば獲っていいなと判断するとのこと(^o^)
畑は奈良井川近くにあり、その地層はジュラ紀からのもので、土壌は長年の川の流れによって丸くなった石が多く集まり、ミネラルを多く含んだ日本では珍しい土壌、
どのように影響したのか、畑のあるこの場所付近だけが特に石が集まった場所で、地元の人はこの場所の事を「石間(いしま)」と呼ぶそう(^-^)
ご自身でワインを造りたいと思ってからは、栃木県の『ココ・ファーム・ワイナリー』に1年間住み込みでワインの事を勉強されて、
そこで醸造の事を現『10Rワイナリー』の『ブルース・ガットラヴ』さんに、畑の事を現『ドメーヌ・タカヒコ』の『曽我貴彦』さんに教わり、
お二方からはいい百姓になっていいブドウを作ること、土地を探すときには一度決めるとなかなか移れないから慎重に探すこと、
とにかくブドウを完熟させること、
『ブルース・ガットラヴ』さんにはいいブドウさえできればバケツでもいいワインはできると背中を押してもらったこともあり、
難しいことは分からないからお二方に教わったことを胸に刻んでワイン造りをされているとのことでした(*´ω`*)
一般的な白ワインの造り方をしているのはケルナーのみで、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランや甲斐ブランなどは赤ワインと同じ仕込み方をするのですが、
その理由はブドウに限らず果物は皮と実の間が一番美味しいものが多いのに、白ワインの仕込み方だとその部分を捨ててしまうので、それはブドウにもかわいそうだと思い、じゃあどうすればいいのかを考えた時に赤ワインと同じように仕込めばいいという結論に至ったこと、
微妙な香りは少し弱くなるけれど、その分奥行きがうんと出るとのことでした(^o^)
長野県全体で考えてもケルナーを栽培しているのはとても珍しいので、そこに目を付けた理由を尋ねてみたところ、『ココ・ファーム・ワイナリー』でも扱っていたこともあることや、
よく栽培されている北海道とここの一番の大きな違いは酸が違って(北海道の方が酸が強いブドウができる)、ここの畑の標高が約720メートルあるので、ケルナーを育てることも可能だと思い、ここならではの違いを出したいと思ってのこと(^-^)
思い入れのあるネッビオーロの収穫は10月の終わり頃、完熟して収穫するという事はかなり気温が下がっているので、その辺りの苦労を聞いてみたのですが、収穫については特に大きな苦労はないそうで、春先の霜に弱いことと、ベト病が出やすいところが神経を使うとのこと(^^;
なお、現在栽培されている品種はピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、シラー、シャルドネ、ケルナー、ソーヴィニヨン・ブラン、甲斐ブランなど、
そして坪田さんが影響を受けた『バローロ』で使われる品種ネッビオーロもあります(*’▽’)
栽培は化学肥料や農薬を使わない方法で、野生酵母も使ってワイン造りをされています(^o^)
ブドウの仕立ては垣根仕立ての他にもアメリカ・オレゴン州の『コーネル大学』が開発した通称カーテン『ジェノバ・ダブル・カーテン(GDC)』という仕立て方もしていて、
これを採用したキッカケは坪田さんが『ココ・ファーム・ワイナリー』にいらした時に試験的に始めて、『曽我貴彦』さんが樹勢の強いブドウだったら面白いかもと仰ったので、『ヴォータノワイン』を作った時に始めたとのこと(*‘ω‘ *)
シャルドネと甲斐ブランは特にこの『ジェノバ・ダブル・カーテン』がいいそう(・∀・)
また、イタリアやスペインの山岳地帯でも多く見られることや日本でもいくつかこのカーテン仕立てで栽培しているところがあるとのことでした( ´ ▽ ` )
カーテン仕立ては垣根仕立てと比べて樹勢を抑えられるのが強みな分、早く枝を下に下げるようにしてしまうと木が折れてしまうし、遅すぎると蔦が絡まったりジャングル状態になってしまうのでタイミングが難しいのだとか(^^;
お忙しい中、聞きたいことはほとんど聞けて面白いワインも飲ませていただいて楽しく有意義な時間を過ごせましたo(*^▽^*)o
ワイナリーの後は畑見学をさせてもらいました(^▽^)
棚仕立てのブドウ畑に囲まれた中に垣根仕立てとカーテン仕立ての畑が広がっていて、それぞれの列には何のブドウが栽培されているか分かるようになっているのが素敵(*´∀`)♪
初めてみる『ジェノバ・ダブル・カーテン』の畑も垣根仕立ての畑もとても美しく、ヴェレゾン(ブドウの実が緑から黒に変わる過渡期の事でフランス語で色づきの意味)が始まったピノ・ノワールも見れましたし、畑は勝手に見ていいよ言ってくださったのに、後から来ていただいて少し説明もしてくださって大充実のワイナリー&畑見学になりましたo(*^▽^*)o
長野県塩尻市宗賀洗馬2660-1
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『ヴォータノワイン』のワイナリー外観(・∀・)
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醸造機械の数々(*’▽’)
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豊富なワインのラインナップ(^-^♪
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並んでボトルが壮観です(*´▽`*)
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畑の場所も教えていただきました(^o^)
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日本で珍しい丸い石が多くある土壌(^-^)
水捌けもよく、ミネラルも豊富でこの土地を活かしたワインが造られています(*^-^*)
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運よくワインの試飲もできました(*‘∀‘)
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『ピノ・ノワール 2019年』と『シラー 2019年』(*’▽’)
エチケットを頼んだ業者のミスで「シラー」が「スラー」に(^-^;
まぁでもミスプリントのお酒は後々プレミアが付くかもしれないのでこれはこれで面白いのではないでしょうか( ̄▽ ̄)
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貴腐菌の付いたシャルドネを特別に食べさせていただきました(*´▽`*)
ブドウ本来の優しさとレーズンのような甘さが合わさって、種も食感がよくて非常に美味しかったです(*^-^*)
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『ブラン・メルロー 2019年』(・∀・)
赤ワインと同じように仕込んで、皮の色も敢えて少し出るように仕込んだワインで、余韻はメルローらしさがあるものの、香りやアタックは例えが難しい独特の果実味が広がってこれも非常の美味しかったです(*‘ω‘ *)
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お話を聞かせていただいた後は記念撮影(*^-^*)
作り笑顔しなきゃと冗談を言いつつ、いい写真が撮れました(*^▽^*)
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その後はブドウ畑へ(・∀・)
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ブドウが綺麗に実っています(*‘ω‘ *)
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それぞれの柱にブドウの名前が書かれていてCSはカベルネ・ソーヴィニヨン(・∀・)
カーテン仕立てで栽培されています(^o^)
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坪田さんがご丁寧にブドウ畑の説明をしに来てくださいました(*´∀`)♪
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『ジェノバ・ダブル・カーテン(GDC)』という仕立て方で栽培されているP=ピノ・ノワール(^o^)
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少しだけヴェレゾン(ブドウの実が緑から黒に変わる過渡期の事でフランス語で色づきの意味)が始まっていました(*´▽`*)
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カーテン仕立てのM=メルロー(・∀・)
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垣根仕立てとカーテン仕立ての間を散策(*^-^*)
本当に素敵なワイナリーとブドウ畑の見学になりました(*^▽^*)
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