シャトー酒折ワイナリー ワイナリー見学と小作でほうとうランチと葡萄酒一番館 山梨県甲府市

グルメ

東京に本社を置くワインインポーター『木下インターナショナル』が山梨県甲府市酒折に1991年に設立した『シャトー酒折ワイナリー』へワイナリー見学に行ってきました♪

甲府の街を一望できる高台に建つとてもオシャレなワイナリーで、世界中のワインを輸入するインポーターとしての強みも活かして各国から導入した設備とネットワークを利用して、最新のワイン製造技術に関する情報を交換したり、

「世界に通じる日本のワイン」を製造し、海外に広める拠点として誕生したワイナリー(^-^)

専門スタッフの案内と試飲のついた事前予約制の有料ワイナリー見学もあるのですが、自由に見て回れるワイナリー見学は無料で、今回は突然訪問したこともあり自由にワイナリーを見学してきました(^▽^)

ガラス越しに見れるワイナリー設備は非常にしっかりしていて、大きな設備は見ていて迫力もあり、ガラスにも説明が書いてありますし、スマホの画面にも詳しい説明が表示できるようになっていてとても面白かったです(´∀`*)

見学の後は試飲コーナーへヽ(・∀・)ノ

店内のテーブル替わりにしたワイン樽や外のテラス席で試飲を楽しむことができるのですが、ハンモックもあって僕はここで揺られながら

まず無料試飲で『シャトー酒折』の『甲州・ドライ』、『甲州セミスイート』、『マスカットベリーA・樽熟成』、ぶどうジュースを、

有料試飲では『甲州』と『マスカット・ベーリーA』の飲み比べセットがありますがそこはやはり全てコンプリートってことで、

『アイ・ヴァインズ・甲州 2018年』、『アイ・ヴァインズ・甲州・樽熟成 2018年』、『キスヴィン・甲州 2017年』、

『マスカット・ベリーA・樽熟成・キュベ・イケガワ 2016年』、『マスカット・ベリーA・アンウッデッド・キュベ・イケガワ 2018年』、『マスカット・ベリーA・アンウッデッド・ホノベ 2019年』をいただきました(*´∀`*)

生産本数はブドウの生産量が年ごとにかなり幅があるようなのですが、一番人気の『甲州・にごり』は年間3万本ほど、様々な賞を受賞し『伊勢志摩サミット』でも使われた『甲州・ドライ』と合わせて年間5~6万本ほど、この二つのワインは甲府と穂坂と八幡の三ヶ所の地区のブドウが使われていて農協経由で仕入れているので、取り合いになることも多く、その理由から生産本数にバラつきが出てしまうこと、

『シャトー酒折』はそれぞれアルファベットでシリーズに分かれていて『Rシリーズ(リージョンシリーズ)』は農協経由のブドウを使っていて、『Vシリーズ(ヴィンヤードシリーズ)』は『池川仁』さんや『荻原康弘』さんといった『シャトー酒折ワイナリー』にしか卸していない農家のものを使っているとのこと、

個人的にここのワイナリーは『マスカット・ベーリーA』の樽熟成のワインがとても好きで、また、かなり樽熟成のラインナップも多いので色々なお話を聞かせていいただきましたヽ(*´∀`)ノ

『マスカット・ベリーA・樽熟成』は2001年頃にリリースされたもので、それ以前は樽熟成した『マスカット・ベーリーA』のワインは非常に少なかったのですが、醸造責任者の『井島正義』さんが社長に内緒でひと樽に入れて仕込んでみて味見したら美味しいということになってリリースするようになり、全国でも『マスカット・ベーリーA』の樽熟成のワインをリリースした先駆けとのこと、

2005年に現在の『Vシリーズ』のブドウを栽培している『池川仁』さんが『シャトー酒折』の『マスカット・ベリーA・樽熟成』を飲んだ時にウチの『マスカット・ベーリーA』を使ってくれたらもっと美味しいワインになるんじゃないかという話になり、『キュベ・イケガワ』が誕生した、

それまで『マスカット・ベーリーA』のワインはお土産用のワインとしてしか認知されていなくて、甘い香りでワイン好きの人たちにはあまり飲まれなかったけれど、樽熟成することで人気が出て、『キュベ・イケガワ』をリリースしたらさらに美味しいと認知されるようになったこと、

『キュベ・イケガワ』は2012年まで樽熟成のみでリリースしていたのですが、このブドウなら樽熟成しなくても美味しいんじゃないかという話になり、実際美味しかったのでそこからアン・ウッデッドが誕生したとのこと、

当初1200本程のリリースだったものがあっという間に売り切れて大好評だったので、農協で仕入れたブドウを使った『Rシリーズ』でもアン・ウッデッドを造ってリリースしたという経緯、

現在は『池川仁』さんの下で栽培を勉強された保延さんのブドウを使ったシリーズもあり、今後も期待の銘柄であること、

『キュエ・イケガワ』の『池川仁』さんは現在『セニエ法(ロゼワインに使われる製法で赤ワインを醸す過程で短い時間醸したあと、液体部分を一部抜き取る作業)』を畑でやられているそうで、池川さんはブドウを完熟するまで育てるのですが、最後に池川さんのオリジナル理論(ソース&シンク理論と仰っているそう)で、ブドウの実はブドウにとって水分の貯蔵庫とも考えていて、完熟する直前でひとつの木にブドウが2~3房成る内の1房を切ってしまうと生命の危機を感じてより凝縮した甘さになるとのことで、その1房を摘房したブドウを使ってリリースされたのがロゼワインだそう、

『チーム・キスヴィン』というワインの名前がこの『シャトー酒折ワイナリー』でリリースされていますが、

始まりは『キュベ・イケガワ』のブドウを作り、『アイ・ヴァインズ』という会社の社長でもある『池川仁』さんと同じく山梨県にある現在は『キスヴィンワイナリー』の社長でもある『荻原康弘』さんと『東京大学大学院』で植物研究学をしている『西岡一洋』さんがチームを組んで始めたその名前が『チーム・キスヴィン』で、

ブドウ栽培を科学的に考えて、海外ではともかく雨の多いこの山梨県でブドウの根は地中深くまで行っているのか?など様々な疑問や理論をディスカッションするチームで、元々『池川仁」さんと『荻原康弘』さんは生食用ブドウの栽培をされていたのですが、ワイン用ブドウに魅せられて様々な角度からの勉強会が開かれるようになり、それが大きくなって現在では山梨県で集まってするようになりその先生として池川さんがしていて、

『荻原康弘』さんが2013年にワイナリーを立ち上げる時に『チーム・キスヴィン』の名前を使うことになったので、僕が『シャトー酒折ワイナリー』で「キスヴィン」の文字を見た時に「あれ?違う会社なのに何でだろう?」と思っていた疑問がここで解消されて、『キスヴィンワイナリー』誕生前から『チーム・キスヴィン』があったから少しややこしくなっているのかと思いました(^O^)

池川さんと荻原さんのブドウが混ざっていると『チーム・キスヴィン』になってそれぞれのブドウを使ったものは『キュベ・イケガワ』と『キュベ・オギハラ』に分かれていて、『キュベ・イケガワ』は全国販売しているけれども、『キュベ・オギハラ』は荻原さんが『マスカット・ベーリーA』を好きではないので数が少なくて『シャトー酒折ワイナリー』でしか買えないワインになっているそうで、じっくり寝かせているものも多いのでバックヴィンテージもまだまだあるのだそう(‘-‘*)

また、こちらのワイナリーはバックヴィンテージのワインが豊富にあるのですが、『マスカット・ベーリーA』は一般的には早飲みと言われているけれど長期熟成に耐える品種で熟成するとさらに魅力的になるので、そこを追求もされているということ、

ここは僕も様々な『マスカット・ベーリーA』の古酒を飲んできていて全く同じ考えなので、それをやられていて、しかも信じられないくらいリーズナブルな価格でリリースしているのは本当に凄いと思いますし、なので僕も『シャトー酒折ワイナリー』は大ファンなのです(*^ヮ^*)

価格がリーズナブルなのは気軽に色んなワインを楽しんでもらいたいからという理由ですが、日本の様々な事情を考えるとなかなか今やっていることはできることではないので、それをされているのは本当に素晴らしいと思います(*^^)

自社農園では『マスカット・ベーリーA』と『シラー』と『シャルドネ』の3種類を作っているのですが、元々は『メルロー』を栽培していたものを山梨のこの気候なら『シラー』が合うんじゃないかという池川さんのアドバイスで植え替えたとのこと、

有料試飲の『甲州』を使ったワイン飲み比べの時も様々なお話を聞かせていただきましたが、

池川さんの考え方では『甲州』は実の色が薄いピンクっぽく着色していくのですが、色付くと糖度は上がるけれどアミノ酸が下がってくるので、そうならないようにグリ系品種なのでその手前のグレーっぽい状態で収穫するとのこと、

太陽の光を浴びると薄いピンク色に色付いていくので、棚栽培で栽培されているので除葉をしすぎないで葉で陽光をガードするようにしていたり、『キュべ・チーム・キスヴィン』はそこからさらに傘がけもして栽培し、18ヶ月樽熟成させてコストと手間をかけているのだそう(‘ω’*)

『キュべ・チーム・キスヴィン』は他のワインのレベルも相当高いのですが、さらに完全に頭一つ抜けた素晴らしい美味しさでした(*^0^*)

樽熟成させるときは基本的には古樽を使っているとのこと、

更には梅酒の試飲もさせていただいて、何と!昭和37年に造られた梅酒を飲ませていただきましたヽ(*´∀`)ノ

『木下インターナショナル』がこの『シャトー酒折ワイナリー』を創業した当初はワインよりも先に梅酒を造っていていて、理由は創業当時は醸造免許の取得が非常に厳しかったので梅酒を造っている会社を買収して、醸造責任者の『井島正義』さんもワイナリーができるまでは梅酒を造っていて、

で、この昭和37年製造の梅酒はこのワイナリーの前身の梅酒会社『大川醸造』で梅酒を造っていた伝説の梅酒職人『大川はな』さんが手掛けたもので、

元々『大川はな』さんは戦時中に特攻隊が特攻前など命を失う前に気付けで飲む酒を造っていた方で、戦後はみんなが幸せになれるようなお酒を造りたいということで梅酒造りを始め、それがこの昭和37年製造の梅酒ということで、様々なロマンを感じながらいただきました(*^-^*)

この梅酒、今も売られているものですので気になった方は是非試してみると面白いと思います(* ^ー゚)

長期熟成特有のクセとハーブのニュアンスがあるので万人が美味しいとは言わないかもしれませんが、癖のあるお酒が好きな方、ワインならローヌ系などにあるようなクセのあるワインが好きな方ならばお好きではないかと思います(ワイナリーの方曰く5%位の人がハマりますとのことw)(^O^)

『夏至・梅酒』もいただきましたがこちらは3~5年熟成の梅酒をベースにそれ以上のもの、そしてこの昭和37年製造梅酒も隠し味で入っているそうで、こちらは非常にバランスが良くて美味しかったです(‘-‘*)

シャトー酒折ワイナリー』を後にしてからは山梨名物ほうとうの有名店『甲府ほうとう小作・甲府駅前店』でほうとうを食べてから、

甲府駅内にオープンした『カフェ&ワインバー・葡萄酒一番館』で湯呑みでワインを楽しんで、先に訪れた『ドメーヌ・Q』も見学できて大充実の1日になりました(*^▽^*)

シャトー酒折ワイナリー

〒400-0804 山梨県甲府市酒折町1338−203

055-227-0511

甲府ほうとう小作・甲府駅前店

〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目7−2

055-233-8500

★カフェ&ワインバー・葡萄酒一番館

〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目1−8

055-269-5455

とても雰囲気のいい『シャトー酒折ワイナリー』の外観(*^-^*)

西洋シャクナゲもとても美しく咲いていました(*´▽`)

ワイナリーの庭にもブドウの木がありました(^O^)

遠くから見ると洋風な建物ですが、看板上のステンドグラスが『古事記』の『ヤマトタケル物語』を表した和風なのが素敵(*´∀`*)

古代史の英雄、ヤマトタケルノミコトが東征の帰途、甲斐の国・酒折宮で野営なされたとき、 旅情を慰め「新治筑波を過ぎて幾夜寝つる」と歌で旅程をお尋ねになったが、誰もお答えできませんでした。 その時お傍で火を炊いていた老翁が「かがなべてよには九夜ひには十日を」と[かひ(甲斐)] の文字を折り込んで当意即妙に歌でお答えしたので、 ミコトは大層その老翁をお誉めになり東の国の国造になされた、という話の情景を絵に現したものです(^-^)

また諸説ありますが、この2人で1首の和歌を詠んだという伝説が、後に連歌の発祥となったとも言われています(^▽^)

ショップ内にはワイン以外にも食品やお土産品など様々な物が売られていました(^O^)

ワインと食事の相性を表したグラフも(゚∀゚ )

映像でもワイナリーの紹介されています(^-^)

ワイナリーからも絶景が楽しめます(‘-‘*)

訪れた有名人のサインも沢山(*^^)

俳優で『日本のワインを愛する会』の会長でもある『辰巳琢郎』さんのサインや

芸人で『日本のワインを愛する会』の副会長でもある『髭男爵・ひぐち君』のサインも(*´∀`)

階段を下りてワイナリー見学へヽ(・∀・)ノ

無料の自由見学でもスマホで説明を見ながら色々と知ることができます(* ^ー゚)

ガラスにも説明が貼られています(^O^)

無料試飲も有料試飲も全て楽しみました(*^ヮ^*)

『シャトー酒折』のワインだけでなく、ワインインポーターの『木下インターナショナル』が輸入しているワインも買うこともできます(*^^)

『シャトー酒折』オリジナル商品も充実(´∀`)

ワインジャムはワインと同じエチケットというのがまた素敵です(‘-‘*)

この日の有料試飲ラインナップ(‘ω’*)

天気もよく、気温も心地良かったので外でいただきました(*´▽`)

ハンモックでまったり(*´▽`*)

外の試飲スペースの様子(^O^)

中でも試飲スペースの様子(^O^)

『甲州』飲み比べ(*´∀`)

昭和37年製造の希少な梅酒と『夏至・梅酒』も試飲ヽ(*´∀`)ノ

聞いたことは全て丁寧に分かりやすく答えてくださって、めちゃくちゃ勉強になりました(*^▽^*)

ワイナリー近くにあるブドウ畑(*´▽`)

シャトー酒折ワイナリー』を後にしてからは山梨名物は食べなきゃということで『甲府ほうとう小作・甲府駅前店』でほうとうランチ(´∀`*)

甲府駅内にオープンした『カフェ&ワインバー・葡萄酒一番館』ヽ(・∀・)ノ

キャッシュオンスタイルでメニューをオーダー(^-^)

山梨らしく湯呑茶碗でワインを楽しめます(‘-‘*)

店内の様子(^O^)

駅構内には山梨ワインが充実したワインショップもありました(^O^)

駅弁でもワインに合う弁当が売られていて話題なっています(*´∀`)

甲府駅前には『武田信玄』の像も(^-^)

素晴らしい山梨の旅になりましたo(*^▽^*)o

 

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