カーヴ・ハタノ 千曲川ワインバレー巡り ワイナリー見学 長野県小諸市

ワイン
2泊3日掛けて日本有数のワイン産地、長野県『千曲川ワインバレー』ワイナリー巡りに行ってきました♪
3日目の8件目は東御市にある『カーヴ・ハタノ』へヽ(*´∀`)ノ
アポなしで前日にワイナリーに伺った際は畑仕事で留守にしていたので、次の日電話をして畑の場所を教えていただき、伺ってきました(^-^)
『ヴィラデストワイナリー』で栽培・醸造主任を務めて独立された『波田野信孝』さんもまた畑仕事の最中にもかかわらず、様々なことを丁寧に教えていただけてとても感謝しております(*^-^*)
波田野さんはとても職人気質な方で、テロワールをとても大事にしていて、自分が作りたいぶどうよりも何がこの土地に合うぶどうなのかを重視していて、最初に譲り受けた現在樹齢約20年のメルローの畑は東御市の中でもかなり古木の部類に入り(『ヴィラデストワイナリー』が出来た時よりも古い)、本来なら標高が800mあることも加えてシャルドネなどに向いているそうで栽培に苦労されている面もあることや、
最近は雹が降ることが多くなってきて試験的にネットを貼ったり、様々な実験的なこともされていました(^o^)
途中で『ヴィラデストワイナリー』の方が勉強でいらしてからは、栽培を経験してない僕らでは聞くことすら出来ない栽培家ならではのお話が色々聞けて、
房周りの葉っぱが赤くなってきているのは今年(2020年)は長雨で水分が多すぎて窒息しているからそういった現象になるとか、
様々なぶどう栽培の常識というものはあるけれど、日本以外の国はこんなに雨も降らないので、それを鵜呑みにするのではなく、日本の環境ならではのやり方をもっと模索していかないといけないと思っていること、
今年は実止まり(ちゃんとした実になること)がいいこと、
除葉をするしないのメトキシピラジン(いわゆる「ピーマン香」と呼ばれるメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンによく表れる香りのこと)や酸や糖度の残り具合、メルローを一般的なものか個性を持たせる方どちらに寄せるか、
波田野さんはメトキシピラジンと酸を減らすために房周りを除葉して(除葉による酸を減らす効果は相当あるとのこと)世間で思っているメルローのイメージに近づけたいと考えているなど、後ろに付いて話を黙って聞いてるだけで超面白かったです(*´∇`*)
そのほか、この畑は水分ストレスがかからない堆積土で、粘土と対照的でじゃぶじゃぶにもならないし完全に乾きもしないので植物が伸び伸びと育つのが特徴で、根が張れる堆積土でストレスが掛からないからこそ赤ワイン品種では旨味は乗るけどコクや色があまり出ず締まりがない傾向にあるそうで、それ故に白ワイン品種向きではあるのだとか、
ワイナリーを始める生産者は自分がやりたい品種を優先することと標高は気にするけれど土壌を意識せず、あまり上手くいかなかったり苦労することも多いそうで、
今回訪れた畑は元々『ヴィラデストワイナリー』にぶどうを卸していた農家のもので、波多野さんが技術指導をしていたのですが、独立して畑を探していたところにちょうどここの農家の人が食用ぶどう一本でやりたいからやらないかと譲ってもらった経緯があり、この畑がなかったらワイナリーをやってなかったかもしれないとのこと(^-^)
『カーヴ・ハタノ』は他の生産者からの委託醸造も引き受けているのですが、生産者の意向に任せるのか、ある程度波多野さんの考え主導で進めていくのかを尋ねたところ、知識や経験がある生産者ならばお任せするけれど、知識や経験が少ない生産者の方が多いので、その場合は色々アドバイスをしながら進めていくそうで、
もし暖かい地域でシャープな酸のものを造りたいとか、波多野さんの畑でフルボディのものを造りたいといっても畑を変えるしかないというごもっともなことを仰って、
人間主導ではろくなものができないし、畑あってのものだからという考え方を強く持っておられて生産者目線の濃密な非常に面白いお話を沢山聞けてめちゃくちゃ勉強になりました(*^▽^*)
★カーヴ・ハタノ
〒389-0501 長野県東御市新張525−4

『カーヴ・ハタノ』のワイナリー(*^^)

ちょっとユニークなワインの販売方法でした(^-^)

畑作業の最中でも様々なお話を聞くことができました(´∀`*)

タイミングよく『ヴィラデストワイナリー』の方が勉強にこられて、栽培家同士の視点での会話を黙って聞いているだけで勉強になりましたし、面白かったですヽ(*´∀`)ノ

僕と同行してくれた池田さんだけではここまで様々な話を聞くことはできなかったです(*^^*)

 

土壌の話も本当に勉強になりました(*^O^*)

そして以前から気になっていた委託醸造についての話も詳しく教えていただけてとても面白かったです(*^ヮ^*)

樹齢約20年のメルローの古木(´∀`)

ヴェレゾン(ぶどうの緑色の房が黒く変わっていく過渡期の現象でフランス語で色付きの意味があります)がほかの畑よりも少し遅めでした(^^)

綺麗なぶどうと葉っぱです(*゚▽゚)

最近雹が降ることが多いので、それを少しでも防止するためのネットが貼られていました。

なぜかトマトがネットの上に乗っていたってゆー…(笑)

お忙しい中、色々なことを教えてくださって感謝です(*^▽^*)

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