オチガビワイナリー レストランでランチとぶどう畑とワイナリー見学 北海道 余市 ワインの旅

グルメ
北海道ワイナリー巡りにて、余市・仁木にある『オチガビワイナリー』を訪れてきました♪
広大な敷地にはワイナリーを中心にブドウ畑や西洋式の庭園が広がっている異国情緒溢れる素晴らしい景観(*´ω`*)
ワイナリーにはショップとレストランも併設されていて、こちらもとても素敵な空間になっていて、この日も多くの人が訪れていました(*´∀`)♪
まずはレストランでランチ(´∀`*)
オチガビワイナリー』のワインを全て1杯500円で飲む事ができ、地元産の食材をふんだんに使った豊富なメニューの中から余市産麦豚のラグーパスタをチョイス(*^-^*)
開放的な窓からブドウ畑を眺めつつ『オチガビワイナリー』の『ゲヴュルツトラミナー』、『ピノ・ノワール』、『キュベ・カベルネ』、『アコロン』を飲みながら食事を楽しみましたが、
パスタはもちろん前菜のサラダからパンまでどれも本当に美味しくて当たり前ながらワインとの相性も抜群で素敵なランチタイムになりましたo(*^▽^*)o
その後、奥様で代表の『落雅美』さんと少しお話して、ワイナリー見学をさせていただけるという事でオーナーの『落希一郎』さんにご案内いただきました(*^-^*)
『落希一郎』さんは西ドイツに留学して帰国後、義理の叔父が経営する『北海道ワイン』に従事し、1988年に長野で『サンクゼールワイナリー』の立ち上げに携わり、1992年に新潟で『カーヴ・ドッチ』を設立し、その後さらなる理想のワイン造りを目指して『カーヴ・ドッチ』を後進に譲渡して新たにここ北海道の余市で『オチガビワイナリー』を設立されました(^-^)
今まで設立に携わったワイナリーはいずれも日本屈指のワイナリーとなっていて、2011年には『カンブリア宮殿』でも特集されています(‘-‘*)
オチガビワイナリー』の名前の由来は『落希一郎』さんの苗字「オチ」と奥様で代表の『落雅美』さんの名前を音読みで「ガビ」にして名付けられています(・∀・)
オチガビワイナリー』が出来たきっかけもまた面白く、今の奥様の雅美さんが新潟の『カーブドッチ』にお母さんと一緒に来て、弟子になりたいって言ってきたので、
落さんが冗談で弟子入りするってことはすぐそういう関係になって、スキャンダルになるんだから、その前に籍を入れてくれと言ったところ、雅美さんもお母さんもその気になっちゃって結婚に至ったとのこと(*^-^*)
その時、落さんは64歳で雅美さんが44歳で、雅美さんがいなければ『オチガビワイナリー』は作っていなかったと思うし、飲んだくれていたと仰っていて、今も奥様も事をとても愛していらっしゃるのが伝わってきました(*´∀`*)
約50年、ワイン業界に携わっている『落希一郎』さんは、最初は西ドイツの国立ワイン大学へ留学したのですが、1970年代にステンレスイノベーションが起きて醸造機器が全て変わり、製造法が全く変わるという事で世界中のワイナリーの跡継ぎの人たちが集まったそう(^-^)
この時にアメリカ・ナパヴァレーを代表するワイナリー『ロバート・モンダヴィ』の息子で数々の革新的な事を行った『ティム・モンダヴィ』と知り合ったとのこと(・▽・)
ワイナリー造りに一番影響を受けたのは『ロバート・モンダヴィ』で、留学時代に『ティム・モンダヴィ』と訪れた時に、それまではワイナリーには女性は訪ねてくることは少なく、当時は女性がお酒を飲むとふしだらになる、飲むのは水商売の人だけなどという理由でお酒を飲まなかったもしくは飲んではいけなかったという風習があったからだそうで、
これからの時代は女性がワイナリーを訪ねてくる時代が来るから庭園を造って綺麗にしておけば女性のお客が集まるはずといった考えに影響を受けて、落さんが手掛けた『カーヴドッチ』と『オチガビワイナリー』は庭園造りや景観にも力を入れました(^o^)
庭園の世話は落さんが中心で、バラに関しては世話は落さんしかしないとのこと(^▽^)
現在5万坪の敷地の内、ブドウは2万1000坪しか植えていないと仰っていて、まだまだ増やすことや庭園も広げて、温泉を掘り当て、宿泊で来るリゾート施設を作るつもりで、他にも出来がイマイチだなと思ったワインは飲む酢にしてみようと考えているなど、まだまだ実現させたいことは沢山あると笑顔で仰っていました(*^-^*)
ワイン造りは農業と仰っていて、ワイナリーの前に拡がる畑は9年前に植えたもので、
オチガビワイナリー』ではピノ・ノワール、シャルドネ、パラス、アコロン、カベルネ・ドルサ、カベルネ・クービン、カベルネ・ミトス、パラス、ミュスカデ、ケルナーなど、ヨーロッパ品種のみを栽培しています(・▽・)
この日は雲が多かったですが、晴天ならワイナリーから標高1500mの余市岳も望めてさらにいい景色が広がっているそう(^-^)
近年は温暖化の影響で北海道でも米やサツマイモやピーナッツもできるくらいになっているので、ブドウも今まで栽培が難しかったものも出来るようになっているとのこと。
ワイナリーにある風車は風の向きと強さをはかるために落さんが図面を描いて燕三条の業者に作ってもらったものですが、現在沢山の雀を家賃タダで住まわせていて、エサの時間などで雀が飛んでいても天敵のタカやトンビが風車がある事で近づいてこないので、その役にも立っていると笑っていました(´∀`*)
余市の農地は農業委員会を作って機能していて、1坪1000円以上にしてはいけない、必ず買った人は農業をやって住民票もこちらに移さなければならないという決まりがあるとのこと(^-^)
オチガビワイナリー』のある場所も、元々は谷になっていたり、耕作放棄地だったところをブドウ畑にしており、ブドウの根が横ではなく、下に行くように工夫されていて、斜面を使って芝を植えて、ブドウの木が雨を吸うのを軽減させるよう考えて作られています(^▽^)
現在は跡を継いでくれる人がいないので、それを探すもの急務だとも仰っていました(^^;
続いて落さんが設計から携わったワイナリーを見学させていただきましたが、ワイナリーの設計はヨーロッパの影響を受けていて、地下貯蔵庫などを作り、
醸造所は収穫時にフォークを360回転させることが出来る『回転フォーク』を使って機能的に動ける造りになっていて、選果をする機械やベルトコンベアなどを屋上に上げて、これ以上多いと上手く機能しないという理由から20人までで選果などの作業し、下の階にブドウが運ばれたら『回転フォーク』で4t入る搾汁機に入れていくとのこと(^o^)
各畑は搾汁する時に4tずつになるようにバランスを考えて植えています(^-^)
発酵タンクが並んでいる部屋を見せていただいたのですが、ワイン用ブドウは食用ブドウよりもはるかに糖度が高く、酸も強いため、元々のステンレスは酸に弱いこともあって、タンクは酸に強く、静電気がたまらない特殊な合金を使っていること、
発酵中も発酵が終わった後も完全に密閉して置き、もし空気が入るようなことがあったら窒素ガスを充填して空気に触れないようにしていること、
貯蔵庫には多くの樽が並んでいましたが、見せていただいたのはごく一部で全て合わせると約100樽もあり、
木樽は3回までしか使わないのですが、それ以上だと樽香が付かなくなるからという理由やワインについての歴史などの様々な事を、地下の奥深くにあるテイスティングやお客さんをもてなす部屋でも教えていただきました(*^-^*)
それから沢山の『ピュピトル』が置かれた空間を見せていただきながら、シャンパーニュやフランチャコルタの歴史などから製法について教えていただきました(´∀`*)
『ピュピトル』とは瓶内二次醗酵で生産されるスパークリングワインの瓶内熟成時でボトル内に溜まった澱を瓶口に集めて取り出すために、瓶を逆さに刺して立てておくための木の板のこと(^-^)
ボトルの貯蔵庫にも圧巻の数のボトルが並んでいて、
ワイン造りの一番楽しいところは、自分が原料を一生懸命作って、それをお酒という長持ちするものに変える、製造業でありながら自分が作った食品であるこのワインに賞味期限がないという面白さがある、
海外では古く汚れたラベルも好まれる人が多いですが、日本のお客さんはラベルが汚れていると嫌がる傾向にあるので、比較的すぐ出荷するボトルにだけラベルを張っていくようにしている、
ワイン造りをしていると1年がブレずにゆっくりと確実に流れていくのも魅力で、ボトルの貯蔵庫には6万本、木樽の中に3万本分、タンクの中に1万5千本分ものワインが眠っていて、
瓶詰機は1時間で2000本詰めることができる高性能なもので、植えたブドウを3年後に収穫して、瓶詰めして3年寝かせる、ブドウを植え終わってから6年後に10万本製造できるという計算で設計されている事などを教えていただきました(*´∀`)♪
昔ドイツに留学していた時の先生にもし人を雇うならば9割は畑仕事に使いなさい、
瓶詰機は高性能のものを買って10日以上動かしてはいけない、
また瓶詰めなどの作業は雨の日にしなさいと教わったので、今でもそれを守っていると仰っていました(^▽^)
ショップでは定期的にコンサートなどのイベントも開いていて、当初からその目的があったので、音が響きやすい設計にしてあり、
ショップの大きな窓は厚さ4cmの三層にして、冷暖房エネルギーの節約を考えていたりと様々な拘りを教えていただきました(・▽・)
最後は庭園のテラス席で談笑しましたが、落さんは今までの国産ワインの表記に憤りを覚えていて、平成27年10月30日 に告示され、2018年の10月30日から施行されたワイン法の施行をとても歓迎していて、今後の日本ワインが発展していくことへの期待などもされていました(^-^)
本当に色々と丁寧にご案内いただき、レストランでのワインも料理もとても美味しく、素敵なワイナリーで大充実の時間を過ごせました(*^▽^*)
〒046-0012 北海道余市郡余市町山田町635

ワイナリーの外観もとても素敵な『オチガビワイナリー』(*^-^*)

ワイナリーにある風車は風の向きと強さをはかるために落さんが図面を描いて燕三条の業者に作ってもらったものでシンボルにもなっています(^-^♪

ワイナリーの前に広がるブドウ畑(´∀`*)

ピノ・ノワール、シャルドネ、パラス、アコロン、カベルネ・ドルサ、カベルネ・クービン、カベルネ・ミトス、パラス、ミュスカデ、ケルナーなど、ヨーロッパ品種のみを栽培していますが、珍しい品種も多いです(・▽・)

1ヶ所だけぶどうが完全に色付いていて、葉っぱも色が変わっている区画があるのが印象的で、『パラス』というブドウ品種とのこと( ^∀^)

色付きも他の品種より早いです(^o^)

『パラス』の箇所だけ色が違うのが他のブドウ畑ではあまり見ない光景で新鮮でした(*^^)

ブドウ畑をある程度見て回ってお腹を空かせてからランチへ(・∀・)ノ

オチガビワイナリー』のワインを全て1杯500円で飲む事ができ、地元産の食材をふんだんに使った豊富なメニューの中から余市産麦豚のラグーパスタをチョイス(*^-^*)

まずは『ゲヴュルツトラミナー』から(*‘∀‘)

余市麦豚のプルーンと赤ワイン煮(^-^♪

余市産麦豚のラグーパスタ(^-^♪

パンもとても美味しかったです(^-^♪

どれでも500円というのが素敵ですし、分かりやすい説明も記載されています(*‘ω‘ *)

オチガビワイナリー』のフラッグシップワイン『アコロン』(*’▽’)

美しいブドウ畑を眺めながら美味しいワインと食事を満喫しました(*´▽`*)

『ピノ・ノワール』(^-^♪

ワインリスト(・∀・)

ワイナリーの周りには沢山のバラが咲き誇っていました(*’▽’)

美しいブドウ畑(*^-^*)

『落希一郎』さんに畑の事やワインの歴史やワイナリー設立など様々な事を教えていただき(*^0^*)

現在5万坪の敷地の内、ブドウは2万1000坪しか植えていないと仰っていて、まだまだ増やすことや庭園も広げて、温泉を掘り当て、宿泊で来るリゾート施設を作るつもりで、
他にも出来がイマイチだなと思ったワインは飲む酢にしてみようと考えているなど、まだまだ実現させたいことは沢山あると笑顔で仰っていました(*^-^*)

上から下に向けて選果したブドウがこの穴から運ばれてタンクに入れてきます(・∀・)

搾汁機(^o^)

酸に強く、静電気がたまらない特殊な合金を使っているタンクがずらりと並んでいます(*‘∀‘)

続いては貯蔵庫でここでも数多くの木樽を見ながら色々な事を教えていただいて壮観でした(*´▽`*)

テイスティングや来賓をもてなす部屋(*^-^*)

瓶内二次醗酵で生産されるスパークリングワインの瓶内熟成時でボトル内に溜まった澱を瓶口に集めて取り出すために、瓶を逆さに刺して立てておくための木の板『ピュピトル』(^-^)

ボトルの貯蔵庫には6万本、木樽の中に3万本分、タンクの中に1万5千本分ものワインが眠っています(^▽^)

こちらも壮観です(*’▽’)

1時間で2000本詰めることができる高性能瓶詰機(^o^)

スパークリングワイン(^-^)

ショップもとてもオシャレ(*^^*)

定期的にコンサートなどのイベントも開いていて、当初からその目的があったので、音が響きやすい設計にしてあります(‘-‘*)

暖炉用の薪(^-^)

暖炉(・∀・)

余市をアメリカのナパヴァレーのようなワインツーリズムができるよう発展させていきたいとのことです(*゚ー゚)

ぶどう品種の説明が書かれたファイルも置いてありました(^O^)

テラスでもコーヒーを飲みながら談笑(・∀・)

『落希一郎』さんと記念撮影(*^▽^*)
レストランでのワインと食事も非常に美味しかったですし、様々な事を教えていただきありがとうございました(*^-^*)

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