長野県ワイナリー&酒蔵巡りの旅♪
続いては、塩尻市にある『ドメーヌ・コーセイ』を訪れてきました( ´ ▽ ` )ノ
『ドメーヌ・コーセイ』の代表『味村興成』さんは、フランス『ボルドー大学』でワイン造りを学び、日本を代表するワイナリー『シャトー・メルシャン』で長年醸造責任者として、甲州の『きいろ香』を発見して甲州で造られるワインの可能性を広げたり、『桔梗ヶ原メルロー』を世界に認めさせたレジェンド(*^-^*)
こちらのワイナリーは基本的に見学は受け付けていないのですが、僕がソムリエである事と色々日本ワインを応援しているという事で特別に見学させていただきました(^-^)
まず僕が最初想像していた以上にワイナリー自体が大きくて驚いたのですが、中に入ると、醸造タンクやバスケットプレスも非常に大きくて数も多く、圧巻の光景でした(*^▽^*)
『ドメーヌ・コーセイ』はメルローのみを使った赤とロゼワインを造るワイナリー(・∀・)
そこで真っ先にお聞きしたかったのは数々の功績を残し、様々な種類のワインを造ってきた中で何故メルロー1本でやろうと思ったのかでしたが、『シャトー・メルシャン』で40年も色々なワインを造ってきて年齢の事もあるし色々やるよりも「確実に上手く造れるメルローにした」との事で、やはりこの一言にとても重みを感じました(*^▽^*)
ワイナリーの場所をここに決めたのは、長野県では千曲川をはじめ上質なメルローができる土地は多くあれど、ここ桔梗ヶ原がメルローにとって最高の土地であること、
『シャトー・メルシャン』の『桔梗ヶ原メルロー』を20数年仕込んできたので、ここのメルローはよく知っていて、実績もあるから迷わずここを選んだというこちらもまた納得の理由(*^-^*)
ワイナリーには6t、5t、4tのタンクが整然と並んでいて、直径を変えて高さを揃えて作業効率を上げていることと、タンクの容量は畑の広さが違うことに対応できるように、そして一番奥にあった一つだけ高さが違うタンクでロゼワインを仕込んでいるとのこと(^▽^)
出来るだけ種や皮を傷付けずに仕込みたいのでタンクで発酵したワインは樽に移した後、下に沈んでいる種や皮を取り出してバスケットプレスで搾るやり方で、それによって種や皮の雑味が出ないようにしています(´∀`*)
そして色んなワイナリーや酒屋の方に凄いと聞いていたバスケットプレスを見させていただきました(*´∀`)♪
このバスケットプレスはフランス『ブッシャー・バスリン』製で、東洋での輸出第一号のもの(^-^)
昔ながらの構造をもったもので、昔はシャンパーニュではこれを使うことが義務付けられていたのだそう(^o^)
バスケットプレスは昔ながらのものなので、搾汁率は良くなく、洗浄などのメンテナンスも面倒ですが、古い機械特有の良さがあって、繊細で本当にいいプレスができること、
『ドメーヌ・コーセイ』では価格の安いワインをリリースするつもりはないので、果汁も最後までしっかりとは搾り切らずにいい所を見極めて搾汁を終えるとのこと(*’ω’*)
果汁をゆっくり搾るとしばらくして果汁が出にくくなるけれど、皮と種が濾過槽を作って透明なお酒が出てくるようになり、シャンパーニュではピノ・ノワールなどの黒ブドウを搾る時に色が出てないようにこれが用いられました(^▽^)
除梗破砕機も同じ『ブッシャー・バスリン』の『オシリス100』で、通常あるプロペラは付いておらず、カゴをやさしく揺らして粒を落とし、万が一あった未熟な粒やブドウの木があっても入らない構造になっていて、青臭くならない(ピラジン香が出ない)設計になっています(^-^)
これはメルローももちろんですが、カベルネ・ソーヴィニヨンにこそ真価を発揮するよう(^o^)
なのでバスケットプレスも除梗破砕機もフランスの一流ワイナリーにはこれが用いられているところが多いそうです(・∀・)
奥へ進むと貯蔵庫があり、いわゆる中、小規模ワイナリーとしては非常に沢山の木樽がズラリと並んでいて壮観(*^0^*)
味村さんの考え方では赤ワインを造る際には木樽は絶対必要で、赤ワインは必ず樽熟成させています(^▽^)
現在一番難しいと感じているのは、この若い木が多いワイナリーでいかに新樽を使って的確に熟成させて瓶詰めするか、と仰っていて(若いブドウだと新樽の強さに負けてしまうため)、
『ドメーヌ・コーセイ』ではフレンチオークの他にアメリカンオークを使って熟成したものもあるのですが、何故アメリカンオークを使おうと思ったのかお聞きしたところ、
アメリカンオークの評価がどんどん高まってること、
アメリカンオークのメーカーは『カントン』というところですが、ここはコニャックのフレンチオークのメーカー『タランソー』がアメリカで設立した子会社で、
この『カントン』の樽は今までのアメリカンオークよりもよりフレンチ的で繊細で、シーズニング(材木で使う場合は乾燥させること)は36か月とフレンチオークの最高級のものと同じで、かつ値段もフレンチよりも安いこと、
『大塚食品』がカリフォルニアで所有する『リッジ・ヴィンヤーズ』が自社で作ったアメリカンオークのみでレベルの高いものを造っているから良いものが出来るだろうと思い、使ってみたとのこと(´∀`*)
近々契約農家が栽培したブドウでワインをリリースするのですが、こちらは棚栽培のもの多いので(自社は全て垣根仕立て栽培)、棚仕立てのブドウは新樽にあまり耐えられないので7か月熟成で瓶詰めを行うとの事で(自社ブドウのものは10か月熟成で無濾過)、
今後は1年、2年と経てば新樽ではなくなるのでもっとゆっくりと熟成させてワイン造りを行っていくつもりで、
新樽の樽香が強いワインは日本のワイナリーでは好んで造らないところが多く、日本ワインでは少ないのですが、日本における樽香が強いワイン造りついてもお聞きしたのですが、それはそれで個性だから良いと思うと仰っていました(・▽・)
垣根仕立てと棚仕立てで味わいが変わるものなのかをお聞きしたところ、収量や栽培方法などでもちろん変わってはくるけれど、
凝縮感を求めるなら垣根仕立て、飲み飽きしないさらっとした味わいを求めるなら棚仕立てで十分とのこと、
土壌は礫が多い土壌なので、草刈り機では刃が欠けることも多いですが、水捌けは良く、元々桑畑だったこともあって肥沃ではないし、ブドウにとってはいいとのこと(*´ω`*)
ワイナリー見学の後は畑を見せていただいたのですが、畑にはそれぞれ「ビバリー」や「アライブ」など、バラの名前が付けられているのがまたとても素敵で、エチケットにバラが描かれているのもそれを聞いて納得(*^-^*)
『ヴェレゾン』したメルローを見ながら、ブドウの実の成る高さやブドウ自体の高さ違いなどによるメリット、デメリットなども教えていただき、お忙しい中、とても丁寧に様々なことをお聞かせいただいて素晴らしい時間を過ごせましたo(*^▽^*)o
余談ですが、今回のワイナリー巡りの際、松本駅近くにある長野を中心に日本ワインを数多くグラスでも楽しめる『ワヰン酒場・かもしや』でまさに『味村興成』さんが造った『シャトー・メルシャン』の『信州桔梗ヶ原メルロー 1996年』を飲ませていただく機会があり、そんな話でも盛り上がりました(*´▽`*)
〒399-0711 長野県塩尻市片丘7861−1
★ワヰン酒場・かもしや
〒390-0811 長野県松本市中央1丁目10−34 公園通りビル 103
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『ドメーヌ・コーセイ』のワイナリー外観(・∀・)
手前には稲が、奥にはまだ若いメルローのブドウ畑が広がっていて素敵な景観です(*´▽`*)
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正直想像していた以上に大きなワイナリーでちょっと驚きました(*’▽’)
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一流ワイナリーでもよく用いられている除梗破砕機『ブッシャー・バスリン』の『オシリス100』(^o^)
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直径を変えて高さを揃えて作業効率を上げたそれぞれ6t、5t、4tのタンクが整然と並んでいて圧巻の眺め(*‘∀‘)
タンクの容量は畑の広さが違うことに対応できるように、よく見ると幅が違っていて、そして一番奥にあった一つだけ高さが違うタンクでロゼワインを仕込んでいるとのこと(^▽^)
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このバスケットプレスはフランス『ブッシャー・バスリン』製で、東洋での輸出第一号のもの(^-^)
昔ながらの構造をもったもので、昔はシャンパーニュではこれを使うことが義務付けられていたのだそう(^o^)
色んなワイナリーや酒屋の方に凄いと聞いていましたが、確かに凄い(*´∀`)♪
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バスケットプレスは昔ながらのものなので、搾汁率は良くなく、洗浄などのメンテナンスも面倒ですが、古い機械特有の良さがあって、繊細で本当にいいプレスができること、
『ドメーヌ・コーセイ』では価格の安いワインをリリースするつもりはないので、果汁も最後までしっかりとは搾り切らずにいい所を見極めて搾汁を終えるとのことでした(*’ω’*)
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果汁をゆっくり搾るとしばらくして果汁が出にくくなるけれど、皮と種が濾過槽を作って透明なお酒が出てくるようになり、シャンパーニュではピノ・ノワールなどの黒ブドウを搾る時に色が出てないようにこれが用いられました(^▽^)
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そして貯蔵庫へ(・∀・)
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数多くの木樽が並んでいてこちらも圧巻の光景(*^-^*)
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コニャックのフレンチオークのメーカー『タランソー』がアメリカで設立した子会社『カントン』の木樽もずらり(^-^♪
この『カントン』の樽は今までのアメリカンオークよりもよりフレンチ的で繊細で、シーズニング(材木で使う場合は乾燥させること)は36か月とフレンチオークの最高級のものと同じで、かつ値段もフレンチよりも安いこと、
『大塚食品』がカリフォルニアで所有する『リッジ・ヴィンヤーズ』が自社で作ったアメリカンオークのみでレベルの高いものを造っているから良いものが出来るだろうと思い、使ってみたと仰っていました(´∀`*)
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味村さんの考え方では赤ワインを造る際には木樽は絶対必要で、赤ワインは必ず樽熟成させています(^▽^)
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垣根仕立てと棚仕立てで味わいが変わるものなのかをお聞きしたところ、収量や栽培方法などでもちろん変わってはくるけれど、
凝縮感を求めるなら垣根仕立て、飲み飽きしないさらっとした味わいを求めるなら棚仕立てで十分と仰っていました(*‘∀‘)
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まだ使われていない新樽もずらり(*’ω’*)
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ワイナリー前に止めてある農薬散布機『スピードスプレーヤー』(^-^)
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雨が降っていましたがブドウ畑も見学させていただきました(*’▽’)
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『ヴェレゾン(ブドウが緑から黒に変わる過渡期の事で、フランス語で色付きの意味)』した美しいメルローも見ることが出来ました(*^-^*)
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畑にはそれぞれ「ビバリー」や「アライブ」など、バラの名前が付けられていることや、ブドウの木の高さによってのメリットやデメリットなど、様々な事を教えていただき、雨の中本当にありがとうございました(*´▽`*)
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最後は記念撮影(*’▽’)
非常に勉強になり、本当にありがとうござました(*^▽^*)
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こちらが『ワヰン酒場・かもしや』でいただいた『シャトー・メルシャン』の『信州桔梗ヶ原メルロー 1996年』(*^-^*)
日本最高峰のワインを最高の飲み頃で飲むことが出来て、至福のひと時でしたし『味村興成』さんともおかげさまでこの話題でも盛り上がれました(*^▽^*)
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『ワヰン酒場・かもしや』の外観(^-^♪
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その時のグラスワインがこちら(*´ω`*)
普段なかなか飲めないワインばかりで素晴らしいラインナップでした(*^-^*)
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