テールドシエル ワイナリー&ぶどう畑見学 千曲川ワインバレー巡り 長野県小諸市

ワイン
長野県を代表するワイン産地『千曲川ワインバレー』にワイナリー&ヴィンヤード巡りに行ってきました♪
今回は小諸市糠地地区にある『テールドシエル』を訪れてきましたヽ(・∀・)ノ
「天空の大地」の意味を持つこの『テールドシエル』は畑の入口で木彫りの熊が迎えてくれて、ワイナリーのある高台の標高は約950m、その名の通りここから望むブドウ畑はもちろん、美しい御牧ケ原の台地や市内、さらに遠くには八ヶ岳連峰や北アルプスが一望でき、条件が良ければここから富士山を拝むこともできるそう(*´-`)
以前はヴェレゾン(ぶどうの緑色の房が黒く変わっていく過渡期の現象でフランス語で色付きの意味があります)の時期に訪れたのですが、季節によってワイナリーの前には様々な花が彩っていていつ訪れても本当に素敵なワイナリーです(*^▽^*)
以前訪れた時の様子はこちら
ワイナリーを訪れると社長の『池田岳雄』さんが出迎えてくださり、早速畑まで案内していただきました(*´▽`)
現在ワイナリーから見える範囲でちょうど東京ドーム1個分に例えられる約4ヘクタールの畑があり、そこから60アールを増やしている最中とのこと(*^^)
ピノ・ノワールとシャルドネの畑に着いてからは、栽培・醸造責任者の『桒原一斗』さんから詳しいお話を聞かせていただきました(*^O^*)
日本ワインの発展に多大な貢献と影響を与えた栃木県の『ココ・ファーム・ワイナリー』で長年栽培・醸造責任者をされていた『桒原一斗』さんが2020年のワイナリー設立からワイン造りをされることになって、ワイン造りのスタイルが一気に変わったと話題になっていたので、そのお話を聞くことが今回こちらのワイナリーを訪れた一番の目的(*゚▽゚*)
テールドシエル』にはシャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィヨン・ブラン、ピノ・グリ、メルローなどが栽培されていて、
桒原さんは栽培が95%、醸造が5%くらいと畑を中心に考え、とにかく畑に神経と手をかけるやり方を行っていて、
土を固めないように注意していて、ボルドー液などの消毒作業もタイヤタイプのスピードスプレーヤーではなくクローラーというキャタピラタイプの物を使っており、キャタピラだと接地面が広いので土にかかる負荷が4輪のタイヤタイプの10分の1になるとのことで、
普通だと思っていやっていることが実は土壌を固めてることもあるので、そうならないように色々と考えて栽培していること、
萌芽(ほうが)寸前に病気を防ぐ消毒をするのが非常に重要で、その時も殺菌剤を使いたくないので、とても濃い石灰硫黄合剤を巻いて消毒しているのですが、濃度が濃いので皮膚に着くと火傷してしまうというのは驚きましたし、
開花時期の健康もとても重要で、特にピノ・ノワールは雨や病気に弱いので神経を使うとのこと、
醸造は野生酵母のみで亜硫酸などの酸化防止剤も必要なければ入れず、どうしてもの時は最小限に抑えた造り方で、
リスクヘッジで培養酵母を場合によっては使う考え方もあるけれど、培養酵母は強いことから少しでも入れると野生酵母の良さを完全に引き出せないので、その良さを最大限引き出さなければ意味がないという考え方から野生酵母のみで発酵させること、
『ココ・ファーム・ワイナリー』にいらした時のやり方を継承されているのか、または違ったやり方をされているのかを尋ねたところ、
基本的には栽培は『ココ・ファーム・ワイナリー』にいらした時のやり方を継承しているとのことで、そういう意味ではこの『テールドシエル』の方が湿度や風通しなど栽培環境がいいのはやりやすいけれど、病気に弱い欧州系品種ばかりなので、手をかけるという意味では同じくらい大変だということ、
良いブドウが出来れば必然的に亜硫酸を入れる量を減らすこともできるので、その点でもやはり栽培に心血を注いでいるということ、
委託醸造を2021年現在8件受けているのですが、委託醸造の場合でもブドウ本来のポテンシャルを大事にして、『テールドシエル』での極力シンプルな醸造に拘っているので、手間をかけて育てたブドウで造りたいという理念や、もし納得がいかない部分があったならば醸造のやり方でカバーするよりも畑で考えたほうがいい旨を伝えるやり方をとっていること、
『千曲川ワインバレー』は『アルカンヴィーニュ』内にある『千曲川ワインアカデミー』出身の生産者が多いので、そのやり方と随分違ったスタイルなので驚かれる方もいるんでしょうねと聞いたら、やはりそのようで、そういった意味でも多様性が生まれて益々『千曲川ワインバレー』のワインのバリエーションが増えそうで個人的にとても楽しみです(*^ヮ^*)
それからピノ・ノワールとピノ・グリとシャルドネとメルローの畑を眺めながら、
新たにリースリングとシュナン・ブランとシラーを増やしていて、
広大な畑の管理では草刈りなどは社長の池田さんたちがやってくださるそうで、
性格的に少しでもブドウを触って、見ていないとちょっとした変化や病気の兆候が分からなくて落ち着かないので、その分ブドウ栽培に集中することができていること、
土壌はどの畑も強粘土土壌だけれど、水捌けや風通しが違うので例えばピノ・ノワールは現在3箇所ある区画ごとでもそれぞれ味も違うことなど、本当に様々なお話が聞けて勉強になりましたヽ(*´∀`)ノ
畑のあとは通常非公開で撮影もNGのワイナリーを特別に見せていただきました(*´∀`)
ワイナリーを非公開にしている理由は、このワイナリーから見渡せる絶景と手をかけた畑の風景をイメージして感じながら味わってほしいという想いからで、醸造所は全て桒原さんが設計していて、僕の想像以上にシンプルな作りで驚きました(゚д゚)
徹底したシンプルなワイン造りを目指し、除梗破砕機などの機材もなく手で除梗を行っており、
ポンプなどの機械を使わずに重力で液体を移動させ、極めて優しくブドウやワインを取り扱えることによって、ブドウの繊細な個性を表現できる『グラヴィティ・フロー』が導入されていて、
野生酵母で、自然に澱が落ちるのを待って上澄みだけを瓶詰めし、無濾過無清澄で、酸化防止剤は使わないか、状況によってでも最低限の極小量しか使わないスタイルで、
主だった機材は巨大なバスケットプレスがひとつあるのみ、いかに酸化させないように効率的にするかを徹底的に考えられた設計になっていて、シンプルで決して広くない醸造施設で3箇所温度や湿度管理ができ、状況に応じて調整しており、熟成は全て木樽熟成という拘りが本当に凄かったです(*^▽^*)
また、樽は全て古樽とのこと(^-^)
ここまでシンプルで拘りを持った醸造施設は中々ないと思いました(*´∀`*)
その後は、池田さんと絶景を眺めながら様々なお話をしましたが、桒原さんは休みの日にも1回は畑の様子を見に来るほど職人気質な方で、徹底して拘っているので、状況に応じて予定を急遽変更してしまった時などは収穫などのお手伝いに来てくださる方に申し訳ないと思いつつも、その分良いワインができると思ってやっていること、
ワイナリーの他にも蝶の保護活動もされていて、収穫の時期になると蝶のアサギマダラが約500頭も空を舞っているところを見ることができるそうで、その風景を楽しみに収穫のボランティアに来てくださる方も多いとのこと(*^-^*)
野菜も沢山育てていて、自分たちで食べきれない分は来てくださった方に差し上げることもあるそうで、蝶の保護活動のこともあって必然的に農薬を巻くこともセーブしていることや、
この地域で最も高い場所にあるワイナリーなので、
やはりこの景色と鳥や虫の鳴き声を聴きながら仕事や生活できることが幸せで、
冬でも風が吹き抜けるので凍害や遅霜の被害がほとんどないそうで、四季折々本当に住んでいて飽きないと仰っていて、
特に仕事が変わってからベンチに腰掛けて絶景の夕日を眺めると今日1日の仕事が終わったんだと格別の気分に浸れるとのことで、夜も満天の星空を楽しめて、素晴らしい自然を存分に感じられるというのが非常に羨ましく、僕も訪れる度に素敵なワイナリーだと思いますし、今回も本当に優雅で楽しい時間を過ごせました(*^▽^*)
〒384-0809 長野県小諸市滋野甲4063−5
テールドシエル』の畑の入口では木彫りの熊がお出迎えヽ(・∀・)ノ
整然とした美しいブドウ畑(‘-‘*)
ブドウの花咲く時期に訪れたのですが、標高がとても高いこともあってこちらではまだ花は咲いていませんでした(^-^)
ワイナリーに到着すると社長の『池田岳雄』さんが出迎えてくださり、早速畑まで案内していただきました(*´▽`)
栃木県の『ココ・ファーム・ワイナリー』で長年栽培・醸造責任者をされていた『桒原一斗』さんが2020年ワイナリー設立からこちらに移られて、今までと全く違うスタイルのブドウ栽培とワイン造りになったので、そのお話を聞くのが『テールドシエル』を訪れた一番の目的でした(*´∀`*)
栽培が95%、醸造が5%くらいと畑を中心に考え、とにかく畑に神経と手をかけるやり方を行っていて、様々なお話を聞かせていただきましたヽ(*´∀`)ノ
バラも美しく咲いていて、畑の景観に彩りを与えていました(*^-^*)
色とりどりのバラたち(*゚▽゚)
シャルドネとピノ・ノワールの畑(*^^)
シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィヨン・ブラン、ピノ・グリ、メルローなどが植えられている畑(^O^)
新たにリースリングとシュナン・ブランとシラーを増やしているとのことでした(*´▽`)
土を固めないように注意していて、ボルドー液などの消毒作業もタイヤタイプのスピードスプレーヤーではなく、接地面が広いので土にかかる負荷が4輪のタイヤタイプの10分の1になるクローラーというキャタピラタイプの物を使っているなど、土壌のことも色々と気を使って栽培されています(*゚ー゚)
畑は強粘土質土壌です(^O^)
標高は約950m、「天空の大地」の名の通りここから望むブドウ畑はもちろん、美しい御牧ケ原の台地や市内、さらに遠くには八ヶ岳連峰や北アルプスが一望できて、条件が良ければここから富士山を拝むこともできるそう(*´-`)
様々な花が咲いていて心和みます(*^^)
池田さんにも様々なお話を聞かせていただきました(*´∀`*)
蝶の保護活動もされていて、収穫の時期になると蝶のアサギマダラが500頭も空を舞っているところを見ることができるそうで、その風景を楽しみに収穫のボランティアに来てくださる方も多いとのこと(*^-^*)
蝶は大好きなので、是非またその時期に僕も訪れたいものです(* ^ー゚)
この景色と鳥や虫の鳴き声を聴きながら仕事や生活できることが幸せで、特に仕事が変わってからベンチに腰掛けて絶景の夕日を眺めると今日1日の仕事が終わったんだと格別の気分に浸れるとのこと(*^-^*)
とても素敵で羨ましい限りです(*´∀`)
ショップ兼事務所ヽ(・∀・)ノ
今までてっきりご自宅かと思っていましたが、夏はよくこちらにも泊まられているそうで、日の出と共に起きて作業し、夕日や満点の夜空を楽しんでいるとのことでしたヽ(*´∀`)ノ
テールドシエル』のワイン(‘-‘*)

2020年ヴィンテージからは極力シンプルな醸造に拘っていて、ポンプなどの機械を使わずに重力で液体を移動させる『グラヴィティ・フロー』を導入し、

野生酵母で、自然に澱が落ちるのを待って上澄みだけを瓶詰めし、無濾過無清澄で、酸化防止剤使わないか、状況によってでも最低限の極小量しか使わないスタイルで、全て木樽熟成させているという非常に拘りを持った造りに変わります(*´▽`)
今までのヴィンテージのワインも非常に美味しいので、それぞれの違いを楽しむのも楽しいかと思います(*゚▽゚*)
ワイナリー前でも談笑(‘-‘*)
絶景のブドウ畑をバックに池田さんと記念撮影(*^▽^*)
お忙しい中、丁寧に対応してくださってありがとうございました(*´∀`*)

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