北海道三笠市にて2013年に設立された『タキザワワイナリー』を訪れてきました♪
何度も訪れているワイナリーですが雪の時期に訪れたのは初めてで、ワイナリーに着くとその景色の違いにまずは驚きました(^^;
ブドウがたわわに実った時期に訪れた様子がこちら
是非併せて読んでみてください(´▽`*)
雪に埋もれた畑を眺めながら併設されているショップの中に入り、窓からの景色や飾られているワインを見てから、奥の部屋で代表の『滝沢信夫』さんとまずは色々と談笑(*^-^*)
この『タキザワワイナリー』は2004年に『滝沢信夫』さんが南斜面に約1ヘクタールの自社畑を2年間かけて開墾し、土壌づくりや環境整備を行なって徐々に畑の面積を増やして2013年にワイナリーが完成しました(^▽^)
『滝沢信夫』さんは元々『可否館』というコーヒーのビジネスを30年ほどやっていたものの、
コーヒーの世界で一通り自分のやりたいことをやってきて、ステージを変える事は人生の内に何回かあったほうがいいと思っていることもあって、次のステージを都会から自然のある所へ変えたいと思い、会社を売却して始めたことが、元々好きだったということもあってたまたまそれがワインだったそう(´▽`)
ワインに目覚めたきっかけはニュージーランドを訪れた際に飲んだワインが非常に美味しかったからで、
ワイン造りを考えた時に同じ三笠市にある『山崎ワイナリー』が良いピノ・ノワールを造ったので、日本でこんなピノ・ノワールが出来るんだと思い、そこから『山崎ワイナリー』で2年間教わってワイン造りをスタートしました(*´∀`)♪
何も知らないところからワインの世界に入ったけれど、ハッキリ言えるのは頭の良い人は先を読んで、計算して結論を出せるけれど、頭の悪い奴はやってみなければ分からないからとりあえずやってみるというそれが良いと思っているとのことで、滝沢さんもとにかくやってみようという気持ちから現在に至るそう(*^-^*)
温暖化が進んだことによる環境変化でブドウの質や栽培サイクルも変わってきているようで、近年はワインのレベルが年々上がっていると実感していて、それはブドウ栽培を始めて15年経ってから如実に感じているとのこと(*´▽`*)
一番はやはり樹齢が高くなってきたことで、15年過ぎてから一気に良くなり、味わいに奥行きや厚みやミネラルなどが出てきて、
以前は10月になれば霜が降りる時もあったけれども、温暖化の影響で10月いっぱいまで日照量を得て収穫を伸ばすことができるようになって、
『タキザワワイナリー』のワイン造りは補糖や補酸もせずほとんど野生酵母で発酵させていますが、近年はブリックスが22~23もいくことやそれによってアルコール度数も13度前後と日本ワインの中でも比較的しっかりした造りができます(*’ω’*)
三笠は近年日照量が多く、雨が少なくなってブドウ栽培に適した環境になってきていて、ここ3年ほどは良い条件が整ってきていて生産量が潤沢になっています(^-^♪
なので現在の日本のワイン産地の中では恵まれている環境に加え、樹齢も醸造技術も含めてレベルが上がったのを造っていて年々実感しているとのこと(*^-^*)
近年の温暖化で雨は少し増えているものの雨による病気などは少なくまだ影響が出るほどではないそう(^O^)
空知地方の造り手は自然派のワインを造ると言うより自然を意識した生き方をしている人が多いと思っていて、
滝沢さんは自然には敵わないからこそいい意味でトラブルがあっても腹も立たずしょうがないと諦めがつくこと、
冬は畑のことを考えなくていいからこそ夏に集中して頑張れると思っていること、
剪定作業も7割位が秋に行い、残りを春に行うようにしていて、
テーブルワインからでないと文化が生まれないとも思っていて、ワインのラインナップも日常的に飲めるリーズナブルなものと高いものを分けていること、
北海道のワインは酸の質が本州とは違ってちょっと鋭かったりキレがあると思っていて、特にステンレスタンクのみを使った場合はよりその特徴が出ていると思っていること、
テロワールは人だと思っていて、20年かけてやっとそこまで分かってきたと仰っていて、
1代で文化としてのワインを作り上げるのは難しいので、後は次の世代に繋げて行けるようにしたいと思っており、
ワイン造りは始めてから独立してきちんとやっていくようになるには長い時間を費やすものですが、
5年~10年に1人は独立してやっていけるように人を育てていきたいことなど、
様々な考えや夢を教えていただいて素敵な時間を過ごせました(*^▽^*)
続いてのワイナリー見学は栽培&醸造責任者の『影山航大』さんにご案内いただきました(・∀・)
33歳と若いながらすでにトータルで6、7年ワイン造りに携わっていて、2016年に函館で新たにスタートしたフランスの一流ドメーヌ(生産者)『エティエンヌ・ド・モンティーユ』による『ド・モンティーユ&北海道』の立ち上げメンバーだったそう(*^-^*)
元々家が農家で子供の頃に親は離農してしまったけれども、就職した後も将来像があまり見えなくて、育った環境が農家だったので農業をやりたいと思い、ワインが好きだったので色々回っているうちにワイン造りがしたいなと思って今に至ります(^O^)
『タキザワワイナリー』では2023年現在で年間25~30tくらいのブドウを仕込み、25000本ほど造っていて、
大きいタンクは2000ℓのものが1つだけ、四角のステンレスタンクが何基かあり、プラスチックタンクもいくつか並んでいました(*‘∀‘)
影山さん曰く飲み口優しいのが個人的に好きなので、亜硫酸が0かそうじゃないかでもその飲み口が結構変わると思っていて、そういう意味では入れなくて良いものは入れなくていいかなと考えてらっしゃいます(・∀・)
年々SO2を減らしていて、亜硫酸を使用しない製法のサンスフルの造り方を目指していることや
逆に輪郭をはっきりさせたいと思ったヴィンテージがあった時は、入れなくても大丈夫なものにも最後5〜10ppmほど入れてくっきりさせた時もあったそう(^-^)
因みに日本の食品衛生法では日本のワインに使用できる亜硫酸塩の量は350ppm以下と決められています(^O^)
同じ空知地方でも三笠と岩見沢の環境の違いもお聞きしたのですが、
岩見沢と三笠の大きな違いは風の強さで、岩見沢は数字で言うと函館よりも風が強く、
様々な場所でブドウ栽培をしてきたけれども、もしかしてと思ってデータで出してみたら岩見沢市の栗沢が1番強かったとのことで、
三笠は風に関するデータは無いけれども体感でも全然違って弱いので、ブドウ栽培において風はある程度あった方が病気を防げるけれども、岩見沢は地温が下がるほど強く吹くので、ブドウの生育スピードが若干遅くて、開花期にも風が強すぎて付きにくく、
そういう点では収量は余市ほどでは無いけれども三笠はすごく恵まれていることや
三笠は余市よりも1日の寒暖差が激しいので、収量は減るけれども酸や香り成分が残って、色も付きやすいのが特徴だと考えているので、
ピノ・ノワールは特にそういった印象を大事にしたいので、しっかりとしたスタイルで造れるのが良いと仰っていました(*´▽`*)
造り手目線ではどのワインもリリースされて1年くらい経つとさらに飲み頃になって美味しくなると思っていること(*´ω`*)
滝沢さんも仰っていた高いワインと親しみやすい価格帯のワインの違いでは、
高価格帯である自社畑で造ったワインはワイナリーの建物がエチケットに描かれていて、
農家からの買いブドウで造った親しみやすい価格のワインは北海道の花の絵が描かれているので、そこで見分けられるようになっています(^▽^)
ちなみに買いブドウはほとんど余市も農家からだとか(・∀・)
他にもシードルも造っていますが、リンゴは長沼町と言うところから買っていることなど、
様々なことを聞かせていただいてこちらでも素晴らしい時間を過ごせました(*^▽^*)
〒068-2162 北海道三笠市川内841−24
ワイナリーを囲んでいるブドウ畑も一面雪で埋もれています(*^-^*)
白樺の木もこの素敵な景観に一役買っています(*´ω`*)
ワイナリー&ショップの外観(*‘∀‘)
ワイナリーの前に植えられた雪化粧のピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランのブドウ畑(*’▽’)
いざ中へ(・∀・)ノ
『タキザワワイナリー』のワインが綺麗にディスプレイされています(*´∀`)♪
エチケットにワイナリーが描かれているものが自社畑で造られたハイレンジワインで、花の絵が描かれたエチケットのものが買いブドウで造られた比較的リーズナブルなワイン(^O^)
ショップからもブドウ畑が望めます(´▽`*)
代表の『滝沢信夫』さん(*^-^*)
30年続けたコーヒーのビジネスから一転して2004年に南斜面に約1ヘクタールの自社畑を2年間かけて開墾し、土壌づくりや環境整備を行なって徐々に畑の面積を増やして2013年にワイナリーが完成しました(^▽^)
ワインの話ももちろんですが、人生の勉強にもなる面白いお話も沢山聞かせていただきました(*^▽^*)
ワイナリーの様子(*´▽`*)
『タキザワワイナリー』のワイン造りは補糖や補酸もせずほとんど野生酵母で発酵させていますが、近年はブリックスが22~23もいくことやそれによってアルコール度数も13度前後と日本ワインの中でも比較的しっかりした造りができます(*’ω’*)
バルーンタイプの圧搾機(*^-^*)
樹齢が高くなってきたことや温暖化が進んだことによる環境変化でブドウの質や栽培サイクルも変わってきているようで、近年はワインのレベルが年々上がっていると実感していて、それはブドウ栽培を始めて15年経ってから如実に感じているとのこと(*´▽`*)
ちょっと写真ブレてますが(^^;瓶詰めされて出荷前のワインたち(^-^♪
ワイナリー見学は栽培&醸造責任者の『影山航大』さんにご案内いただきました(・∀・)
33歳と若いながらすでにトータルで6、7年ワイン造りに携わっていて、2016年に函館で新たにスタートしたフランスの一流ドメーヌ(生産者)『エティエンヌ・ド・モンティーユ』による『ド・モンティーユ&北海道』の立ち上げメンバーだったそう(*^-^*)
『タキザワワイナリー』では2023年現在で年間25~30tくらいのブドウを仕込み、25000本ほど造っていて、
大きいタンクは2000ℓのものが1つだけ、四角のステンレスタンクが何基かあり、プラスチックタンクもいくつか並んでいました(*‘∀‘)
影山さん曰く飲み口優しいのが個人的に好きなので、亜硫酸が0かそうじゃないかでもその飲み口が結構変わると思っていて、そういう意味では入れなくて良いものは入れなくていいかなと考えてらっしゃいます(・∀・)
年々SO2を減らしていて、亜硫酸を使用しない製法のサンスフルの造り方を目指していることや
逆に輪郭をはっきりさせたいと思ったヴィンテージがあった時は、入れなくても大丈夫なものにも最後5〜10ppmほど入れてくっきりさせた時もあったそう(^-^)
三笠は余市よりも1日の寒暖差が激しいので、収量は減るけれども酸や香り成分が残って、色も付きやすいのが特徴だと考えているので、
ピノ・ノワールは特にそういった印象を大事にしたいので、しっかりとしたスタイルで造れるのが良いと仰っていました(*´▽`*)
造り手目線ではどのワインもリリースされて1年くらい経つとさらに飲み頃になって美味しくなると思っていること(*´ω`*)
『影山航大』さんと記念撮影(*’▽’)
ワイナリーを出た時には雪が降り始めてきましたが、ゆっくりと色々なお話を聞かせていただいて大充実の時間を過ごせました(*^▽^*)
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