ドメーヌ・Q(久)ワイナリー見学山梨県甲府市

ワイン

山梨県甲府市にあるワイナリー『ドメーヌ・Q』へワイナリー見学に行ってきました♪

ドメーヌ・Q』は『ドメーヌ・久』とも書かれますが僕は『ドメーヌ・Q』で書かせていただきます(^-^)

レストランも併設していて、チャペルもありウェディングも行えるとても雰囲気のいいこちらのワイナリーは当時困難と言われてきた『ピノ・ノワール』の栽培を2000年に初めて日本で収穫に成功した先駆者とも言われていて、今回は創業者で現在は会長でもある『久保寺孝夫』さんにワイナリーを見学させていただきながら超丁寧に様々なお話を聞きましたヽ(*´∀`)ノ

ドメーヌ・Q』は、『久保寺孝夫』さんの苗字の「久」と、Quality=質の「Q」から名付けられたもので、ショップ内でまずは色々なお話を聞いたのですが、先に書いた2000年に『ピノ・ノワール』を初めて収穫したことが掲載された当時の様々な新聞が飾られていて、

『ピノ・ノワール』は実が密集しているので日本のように雨が多いと病気になりやすく、

ヨーロッパで主流の垣根仕立てだと雨が多い日本では土のバクテリアが付いてしまって病気になるので、棚仕立てで栽培して土からなるべく離して、それでもバクテリアは付いちゃうけれど、出来るだけ付かないようにしていること、

その他にも栽培の難しさがあるけれど、その難しさを乗り越えた時には素晴らしいワインになるということでその魅力に魅せられたこと、

『ピノ・ノワール』をブレンドした白ワイン『ファイ』がありますが、これは『ピノ・ノワール』が黒く色付く前に香り付けにもなっていて、あまり脂が強い肉は難しいけれど黒ブドウ品種が入っていることによって鶏肉の料理とは相性がよく、幅広い料理にも合わせやすいこと、

日本のブドウ品種『甲州』についても、昔は山梨にしかなかったから名付けられたこと、

食べても美味しいので生食用でも食べられてきたけれど、最近は種が大きくて粒が大きくて皮が厚くて身離れがしないことと、『シャインマスカット』が出てきたので、皮も食べれて味も『甲州』よりも美味しいことから食べることがなくなったとのことで、

『甲州』は約10年前にヨーロッパへ輸出が始まって、日本のワインが世界で評価され始めたのはこの『甲州』のおかげだということ、

『甲府スパークリング』は、甲府にある『武田信玄』を祭神とした『武田神社』の池から『山梨大学ワイン科学研究センター』が取ってきた酵母菌を使って『武田信玄』生誕500周年を記念して商品化したものだということ、

『久保寺孝夫』さん曰く

「山梨県は誰が何と言おうと『武田信玄』なんですよ」とのこと(笑)

ワイナリー裏にブドウ畑があるのですが、それについて尋ねたところ、『シャインマスカット』を垣根仕立てで試験栽培していて、土からなるべく離して首の辺りの高さで実がなるようにしていることや

垣根仕立てだと収穫量が少なくなるので二段式で実がなるように栽培しているそうで、

2021年に植えたばかりなのでまだしばらく実が取れるようになるには時間がかかるそうで、

他の畑は山にあってその場所もイラスト付きの分かりやすいパネルを使って丁寧に説明してくださいました(´∀`*)

山の中に『ピノ・ノワール』の畑は点在していて、農政部の指定農場になっている畑は5月に開放してからは誰でも見られる畑で、他にも軽トラックでなければ行けないような細い道の先にも畑があるとのこと、

点在している『ピノ・ノワール』の畑は一つ一つはグランドくらいの広い面積で昔は山奥の畑のブドウは背負子で運んでいたけれど、今はモノレールで運んでいること、

是非機会があったら見に来てくださいと仰っていただけて、

また、石和(いさわ)の地名の由来は石と仲良くしなければ生きていけない土地で、畑には大きな石がゴロゴロしていて他の作物は育たず、ブドウはツル科なのでどんどん根を張って地中深くの水分を吸えるから育つとのことで、

ワイン用ブドウは食用ブドウとは真逆で実を小さく凝縮させるので、山で栽培しているブドウはワイン用で、ワイナリー付近にあるブドウは食用のブドウを栽培しているので、『ドメーヌ・Q』のワインは全て山の味だと仰っていました(‘-‘*)

ドメーヌ・Q』の畑には『カベルネ・ソーヴィヨン』や『メルロー』などのボルドー系品種はなく、『シャルドネ』や『ピノ・ノワール』といったブルゴーニュ系品種ばかりなのですが、ブルゴーニュはスイスに近くて石だらけで水捌けが悪く小さな醸造農家ばかりでこれがこの甲府と似ているので参考にされたとのこと(*゚ー゚)

それから醸造所を見せていただきました(*´▽`)

醸造所は36坪100平米の広さで、看板は山梨県で一番小さい看板だそう(笑)

「ワイナリー」ではなく「ドメーヌ」にしたのは「俺の家の醸造”場”」という意味からであくまでも「醸造所」ではなく「醸造場」なのだそうで、

「Q」の意味は冒頭で書きましたが「久保寺孝夫』さんの苗字であることに加え、漢字の久も英語のQもレタリングは同じ、立てるとローマ字、寝かせると漢字、発音も同じ…ちょっと無理がありますね…(^^;とのこと(笑)

今の醸造場は2000年に作り直したもので、入ってアルコールなどの香りがしないのは上に全部香りが上手く抜けていくような設計で作っているからで、天井の壁は除菌壁で菌が付かない、その理由は天井は掃除が難しいので徹底した衛生管理のためにそのようにしていて、

発酵タンクは全てフタ付き、昔はタンクにピジャージュ(櫂入れ)をして酵母菌に酸素を与えていたのですが、雑菌も入ってしまっていて、どうも日本のワインは香りが少ないなと思って研究したら犯人はこのピジャージュ(櫂入れ)だったそうで、

現在は冷却装置を入れて糖分を食べてどんどん温度が上がって45度くらいの温度になって働かなくなってしまう酵母菌を冷たい水を作って5度くらいに保っているのですが、

ピジャージュ(櫂入れ)をしないためにはどうすればいいかと考えたときにこの冷却装置から発酵タンク上部の冷却場所(久保寺さん曰くタンクにある丸い窪みは「たこ焼き」だそうですw)の間に入っている真綿を通してゆっくりと水が通って循環していくことで冷やされて、

上の方にしか「たこ焼き」がないのは温かい水は上に上がり、冷たい水は下に下がるのでその原理でゆっくりと回転して温度が均一にあるという仕組みになっているので、櫂入れがいらなくなり、低温発酵が徹底的に行えるという話を聞いて、

コルク打栓機や保存タンクを見せてもらい、

保存タンクは0度にして瓶詰めするまでの間雑菌が入らないように維持していることなどを教えていただき、

続いては貯蔵庫を案内していただきましたが、酵母菌がすやすや眠れる温度は15度前後ということ、新樽を使って10ヶ月熟成中の風景を見せていただき、瓶熟成も樽熟成と同じ場所で行っていて、

貯蔵庫に入って作業する時は必ず2人で入るのですが、炭酸ガスが充満していて意識が朦朧として危険を伴うからなどめっちゃ詳しく丁寧にご案内いただき、大充実のワイナリー見学になりました(*^▽^*)

ドメーヌ・Q

〒400-0803 山梨県甲府市桜井町47

055-233-4427

ドメーヌ・Q』の外観(´∀`)

異国情緒あふれるオシャレな建物です(*´▽`)

向かって左側にワイナリー、右側にレストランやチャペルなどがあり、この日も結婚式が行われていました(‘-‘*)

ワイナリーは「ドメーヌ」なのにレストランは「ボルドー」なんだってゆーツッコミはしないほうがいいスかね…(笑)

こちらがワインショップです(‘ω’*)

店内の様子(^▽^)

創業者で現在は会長でもある『久保寺孝夫』さん直々に様々なお話を聞かせていただきましたヽ(*´∀`)ノ

当時困難と言われてきた『ピノ・ノワール』の栽培を2000年に初めて収穫に成功したことが掲載された当時の様々な新聞も飾られていて、当時の苦労話も聞かせていただきました(*゚▽゚)

去年病気になってしまった『ピノ・ノワール』も飾られていますが、これを使って『ピノ・ノワール』の特徴も教えていただきました( ^∀^)

『ピノ・ノワール』をブレンドした白ワイン『ファイ』の説明で、『ピノ・ノワール』が黒く色付く前に香り付けにもなっていて、あまり脂が強い肉は難しいけれど黒ブドウ品種が入っていることによって鶏肉の料理とは相性がよく、幅広い料理にも合わせやすいとのこと(* ^ー゚)

実際僕も『ファイ』は何度も飲んでいますが、その通りだと思います(*^O^*)

『武田信玄』生誕500周年を記念してリリースされた『甲府スパークリング』(^O^)

甲府にある『武田信玄』を祭神とした『武田神社』の池から『山梨大学ワイン科学研究センター』が取ってきた酵母菌を使って造られています(‘-‘*)

ワイナリーと『ピノ・ノワール』の畑のマップ(^-^)

石と仲良くしなければ生きていけないと言われた通り畑には大きな岩がゴロゴロしているようです(^ω^)

ブドウはツル科なのでどんどん根を張って地中深くの水分を吸えるから育つけれど、他の作物だと育たない土地とのこと(゚O゚)

『久保寺孝夫』さん曰く「俺の家の醸造”場”」です(*´∀`)

醸造所は36坪100平米の広さで、看板は山梨県で一番小さい看板だそうです(笑)

醸造場内部(´∀`)

奥にある発酵タンクも詳しく説明してくれました(^O^)

上部にある丸い窪みが『久保寺孝夫』さん曰く「たこ焼き」だそう(笑)

その部分に冷却装置から水が送られて温かい水は上に上がり、冷たい水は下に下がるのでその原理でゆっくりと回転して温度が均一にあるという仕組みになっているので、櫂入れがいらなくなり、低温発酵が徹底的に行えるとのこと(‘-‘*)

醸造場に入ってもアルコールなどの香りがしないのは上に全部香りが上手く抜けていくような設計で作っているからで、天井は掃除が難しいので天井の壁は除菌壁で菌が付かないようにして徹底した衛生管理を心掛けています(* ^ー゚)

発酵タンクに冷たい水を送る冷却装置(^O^)

ピジャージュ(櫂入れ)についても詳しく教えてくれました(´∀`)

瓶詰め機や

コルク打栓機なども見せていただき、

0度にして瓶詰めするまでの間雑菌が入らないように維持している保存タンクなども詳しく説明してくださいました(*´▽`)

続いて貯蔵庫へヽ(・∀・)ノ

新樽や瓶熟成されているボトルが所狭しと置かれています(゚∀゚ )

炭酸ガスが充満していて意識が朦朧として危険を伴うので、この中で作業するときは必ず二人以上で入ってやるとのこと(^O^)

『久保寺孝夫』さんと記念撮影ヽ(*´∀`)ノ

本当に超丁寧に色々と教えてくださって素晴らしい時間を過ごせました(*^▽^*)

ワイナリー奥にある『シャインマスカット』の畑(^-^)

芽が出始めていました(*^^)

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