『京都五山』や『鎌倉五山』の中でこれらの上に位置する別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺の中で最も高い格式をもつ『南禅寺』へ紅葉散策に行ってきました♪
『臨済宗南禅寺派大本山』の『南禅寺』は約4万5000坪という広大な境内を有し、秋になると約200本ものカエデが色付き、紅葉一色となる風景はまこと美しく、”三門”を額縁に見立てて見る紅葉もまた見事で、素晴らしい古都の秋の風情を楽しむことができました(*^-^*)
22メートルもの高さを誇る”三門”は『日本三大門』の1つで、寛永5年(1628)に『藤堂高虎(とうどうたかとら)』が『大阪夏の陣』で亡くなった一族や家来の菩提を弔う為に再建・寄進したもの(^^)
また、歌舞伎の演目『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』で、『石川五右衛門』がこの”三門”からの景色を見て
「絶景かな、絶景かな」と見得を切るのはあまりにも有名です(^-^)
そして『南禅寺』は日本最初の『勅願禅寺』でもあります(^-^)
『勅願寺(ちょくがんじ)』とは天皇、上皇の発願によって、国家鎮護、皇室繁栄などを祈願するために創建されたお寺のこと(^^)
南禅寺の歴史は、『亀山法皇』(天皇や上皇が出家すると法皇になります)が東山に造営した離宮を正応4年(1291年)に宋から帰国した『無関普門(むかんふもん)』を開山として禅寺に改めたことから始まりました(^o^)
皇室として初めて開いた禅宗寺院で、天皇として最初に禅僧となられた法皇は、発願文『禅林禅寺起願事』を書き残し、その中で「日本で最も優れた禅僧」を南禅寺の住持とするよう定められたことから、法系・派を超えた最高の禅僧の代名詞であり、冒頭で書いたように最も格式の高い寺院となりました(*´-`)
虎が子虎を連れて川を渡る様をかたどった「虎の子渡しの庭」と呼ばれている江戸時代初期の代表的枯山水庭園である”方丈庭園”は作庭家『小堀遠州(こぼりえんしゅう)作と伝えられる見事なお庭や、
同じく『小堀遠州』作の”鶴亀の庭”が有名な『金地院(こんちいん)』、
何と言ってもこの紅葉の時期に最も素晴らしい絶景を見られる『天授庵』のお庭、
明治23年に琵琶湖の水を京都へ運ぶために造られた赤レンガ造りの”水路閣”など、見所が満載で、この時期ならではの紅葉との共演を存分に楽しみました(*^▽^*)
★南禅寺
075-771-0365
地下鉄東西線 蹴上駅から徒歩約10分です。
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