錦秋の京都 もみじの永観堂

紅葉 旅行

錦秋の古都を晩秋の風が優しく吹き抜ける。境内の色彩豊かな木々がそよぐと、焔を帯びた葉がはらりはらりと舞い、土も砂利も苔生す庭もまるで西陣織を敷いたような優美な様相を呈していた。

『古今和歌集』に「もみじの永観堂」と詠われる京都屈指の紅葉の名所『永観堂』へ古都の錦秋の風景を楽しみに行ってきました♪

境内にある約3000本の”イロハモミジ”や”オオモミジ”が”池泉回遊式庭園”や”多宝塔”を彩り、秋のシーズンには毎年期待を裏切ることなく素晴らしい風景を見せてくれるこの『永観堂』は個人的にも最も好きな紅葉スポットのひとつです(*´-`)

『古今和歌集』が完成したのは1000年以上も昔。そんな遥か昔から紅葉の名所と称されているのは、ただ紅葉が美しいだけでなく、歴史や悠久のロマンを感じずにはいられません(*^-^*)

『永観堂』は通称で、正式名称は『禅林寺(ぜんりんじ)』といい『浄土宗西山禅林寺派総本山』の寺院です(^-^)

その始まりは、九世紀前半・平安時代初期の貴族であり文人でもあった『藤原関雄(ふじわらのせきお)』の山荘があったこの地に、『弘法大師』の高弟『真紹僧都(しんしょうそうず)』によって『文徳天皇』の時代だった855年に創建され、863年には『清和天皇』より勅許によって『禅林寺』の寺号を賜わったことから(^-^)

『永観堂』と呼ばれる由来は、7代目の住職 『永観律師(ようかんりっし)』が念佛を広めたり、慈善活動として境内に梅の木や浴室を設けて病人救済に尽くすなど、その多大な功績を讃えたことから、その名を取って“永観堂”と呼ばれるようになりました(^^)

『禅林寺』本尊の”阿弥陀如来立像”は「みかえり阿弥陀」の通称で知られる頭部を左(向かって右)に向けた他ではなかなか見られない特異な姿の仏像で、
その理由は、1082年2月15日の明け方に、”阿弥陀像”の周りを『永観』が修行の一環でぐるぐると歩いていた時、歩いている自分の前に”阿弥陀様”が現れ、修行の先導となっていました。
そして”阿弥陀様”はふと立ち止まり、「永観、遅し」と言ったと言われています。
この『永観律師(えいかんりっし』に向けて言われた姿を写したのが、今の”みかえり阿弥陀像”になります(^-^)

“池泉回遊式庭園”の池、”放生池(ほうじょうち)”の周りにも艶やかな紅葉が彩り、池の回りを散策していると、青い空の下、小川の水音が美しく響き、
また一番高台にある”多宝塔”からはところどころ紅葉に彩られた京都の街を眺めることもできたり、「岩垣もみじ」と呼ばれる岩に紅葉が映える風景も風情があり、見所満載で、錦絵の如く素晴らしい秋の京都を堪能しました(*^▽^*)

★禅林寺(永観堂)

075-761-0007

地下鉄東西線 蹴上駅から徒歩約15分です。

永観堂(Eikando,Kyoto)
京都永観堂禅林寺HP

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